マイスター列伝4【今井 綱志先生(大阪府大阪市)】〜関わる方々だけでなく、その周りの人まで笑顔にしたい〜

新大阪から車で5分ほど、淡路駅界隈は、大阪の下町の味を出している地域です。その淡路において、いかにも大阪人らしさを出している先生がいます。みつわ鍼灸接骨院院長今井綱志先生です。

 

外でケガされたりした知らない方にも、「どうしたん?」と声をかける気さくさと、「そんな腰の痛みなんか、とっとと治したる!」と言い切れるほどの自信と経験を兼ね備えた先生に、今回インタビューしてみました。

 

大阪市淡路、みつわ鍼灸接骨院今井綱志先生


学生時代の気づき

ー今井先生ってどのようなきっかけでこの業界に入られたのですか。

 

今井先生:高校1年生の時に友達が捻挫をしたのです。その友達は2学年上の先輩たちの試合にレギュラーで出ているぐらいの選手だったのです。その子が試合の直前に大きな捻挫をしたのですけども、鍼灸院とか接骨院に通って1週間後の試合でテーピングを巻いた状態で活躍をしたのです。それを見て「ああ、すごい仕事だなあ・・」と。もともと人の役に立ちたいと思っていたので、その医療業界というか、そういう治療家になりたいなと。そこで決意しました。

 

 

ーそうなのですね。学生時代になんか、こんな苦労とかそういう話があれば、苦労話とか悩みとか、

 

 

今井先生:始めに高卒後すぐ鍼灸の学校に行き、30過ぎてから柔道整復の学校に入ったのです。高校入ってすぐに行った鍼灸科の時は、やはりちょっと学生気分が抜けてなくて、もう遊びに行ってる感覚だったんですね。プロになりきれてないというか・・・まああとから考えたらすごい先生に指導してもらっていたんですよ。学校の教授の方とかも、本当に日本を代表するような先生だったみたいなんですけども、結局さぼることばっかり考えて、もったいないことしたなと・・・

 

で、その後柔整科に通うことになったときは、もう少しでも聞き逃すまいと!(笑)まあ年取ってからというのもあったのですけど、必死に勉強したので、成績のほうもかなりよかったです。

技術そして理想を追求する日々


自分の理想の形を求めて・・・

ーちなみに、開業っていつ頃から意識されてました?

 

今井先生:正直なところ、業界入った時とか、働いている時は開業ということを考えていなかったのです。バックボーンがあったわけでもないですし、何したらいいかもわからないし、お金もすごくかかることだろうということで、もうどこか雇われて、そこでお店任せてもらったらいいかなあみたいな感じでずっといてました。

 

 

ーで、いつでしたっけ、開業されたのって。

 

今井先生:分院長になったのが平成21年で、そこから1年後に買い取らないかと話をいただいたのです。平成22年11月から独立という形になっています。

 

 

ーその「買い取らないか」と言われた時に多分いろいろ悩んだりとかしたかもしれないですが、その中でなんか決め手になったことって・・・

 

 

今井先生:やはりちょっと自分でやりたい形というのと、その時上のオーナーさんの方とやりたいことに少しズレがあったのです。そういう意味では自分のやりたい形でできるというのが決め手でした。

 

 

ー今井先生のやりたい形っていうのは、どんなものだったのですか?

 

今井先生:その時はただただ1日200人以上来るような接骨院で働いてましたので、ただ単に流れによってルーティンで治療していくというところだったのです。まあ1人1人のオーダーメイドみたいな治療をしたいなっていうのもあったり、もっと鍼をしたいっていうのが結構強かったです。

 

 

ーその中で開業してからの苦労、患者様を治していく中での苦労話みたいのがあれば、お伺いできたらなって思ってますが・・・

 

今井先生:患者様を治すということに関して言うと、やはり1人1人患者様の持っている治る力が違うので、同じことをしているのに全然治りがよくない方っていうのがあったりすると、すごく頭を打つのです。その時にまた改めてその人のことを考えて、なんか違う治療をしたりとか、ちょっと違う方向性からアプローチしたりして劇的によくなったりっていうのを感じたりするので、まあそういう意味ではちょっとうまいこといかないとかいうことでショックを受けても、もうそれが落ち込むことにはつながってはないのです。治すっていうことに関してはすべてプラスには捉えています。

 

 

ーそうですか。この仕事はなんか『天職』っていうイメージですか。

 

先生:そうですね、はい。

 

猫背矯正認定講師として、後進の指導にも尽力

 

将来的にトータルで人を治していけるコミュニティ構築へ

ー最後に、普段施術だけではなくて、実際治療家の育成みたいなものもやっておられると思うのですが、今後「こんな院にしていきたい」とか、「こんな世界を築きたい」っていうことはございますか?

 

今井先生:患者様には少し迷惑をかける形にはなるかもしれませんが、院の開いている時間っていうのは週のうち4日間で、週3日は院のほうをお休みさせていただく形にしようと思っているのです。その3日間を使って、いろいろと教育であるとか、食育であるとか、そういうトータルで人を治していけるようなコミュニティーというのを作っていきたいなと考えています。

そのコミュニティーでは、地域貢献ともう1日は地域の方向けにセミナー活動を行ないたいなあと・・・もちろん今は治療家の方向けに登壇させて頂いておりますし、治療家自体のレベルアップも必要なのです。これに加えて地域や一般の方向けに正しい健康情報を発信したり、ご自身の体のことを理解し自分でちゃんと健康管理できるようになるとすごくいいと思うのです。そういう地域の方の学びの場というものを作っていきたいなと考えています。それでそうする先には、食育であるとか教育であるとか考え方とかいうところに関わり、子どもからお年寄りまで本当に笑顔で過ごしていけるようなコミュニティーづくりを目指していきます。

今井 綱志(いまい つなし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスターⓇ、協会認定講師。
大阪市淡路のみつわ鍼灸接骨院院長。

13年間働いていた鍼灸接骨院の分院として、開院。
「関わる方々だけでなく、その周りの人も含めて笑顔にしたい」という想いを胸に、その持ち前の明るさで地域の方が誰もが知っている先生に!
座右の銘は『一寸先は光』