うつ対策には姿勢も効果あり!?まずは背すじを伸ばしてみること

新年を前に、気温の低い日が続いてますね。

こう寒いと、つい思わず背中を丸めた猫背になりがちです。

ですが、猫背はそういったわかりやすい状況からだけでなく、

メンタル面のような内面からなることもあります。

普通の人でも落ち込んだり自信がないと猫背になりますが、

例えば、うつのような病気からなることもあるわけです。

「日本人の13人に1人が生涯でうつを患う」というデータもあるそうです)

昔と違い、今では「うつは脳の病気」とわかっていて、

専門医の治療が欠かせません。

ですが、治療法の中には「運動で身体を動かす」というものもあるように

重症でなければ自分である程度対策できるところもあり、

その一つが「猫背を改善すること」だったりします。

以下で詳しく書きます。

 

うつの症状は心身両面にもおよぶ

 

 

うつの症状は、心身両面において以下のようなものがあります。

・気分が落ち込む

・やる気が起きない

・自分を責める

・身体を動かしたくなくなる(疲労感・倦怠感)

・不眠(睡眠障害)

・食欲不振

毎日の生活の中で何かイヤな出来事があって、

上記のような症状が出ることは誰でもあるかと思います。

それが、2~3日で改善されれば、「抑うつ気分」と言われる一時的なものですが、

何日たっても、いつまでも続くようなものを「うつと呼んで区別しているようです。

そういった状態では、人は自然と背中を丸め、

目線も足元に落とした猫背になってしまいますよね。

猫背は首や肩、腰の筋肉に過度の負担をかけるために、

やがてそれらの部分に疲労が蓄積して

だんだん肩コリや腰痛を感じるようにもなってしまいます。

長引くうつは、そういった身体の痛みだけではなく

仕事が手につかないなど社会生活をおくる上でも支障がでてきてしまいます・・・

 

うつの原因はストレス

 

 

先ほど、「うつは脳の病気」と書きましたが、

脳から分泌される「セロトニン」という神経伝達物質が不足することで

「うつ」が引き起こされるということがわかってきました。

(セロトニンは、精神の安定や睡眠に深く関わっています

なのでセロトニンが不足すると、ネガティブな思考になったり、

内臓の働きや代謝が下がったりしてしまいます。)

セロトニンが不足する原因には、遺伝によるものや

不規則な生活で日光を浴びる時間が不足することに加え、

日常生活でのさまざまなストレスも原因と言われています。

なので、その原因と症状に応じて専門医から

抗うつ薬の処方や治療を受ける必要があります。

ですが、仮に薬によって回復できたとしても

ご本人がいつまでも自信が持てず、

ストレスに対する抵抗力が低いままだとどうでしょうか?

いつまでも薬を手放せなくなったり、

再発のリスクが高いままなので、よくないですよね。

なので、症状がひどくなく、自分である程度動けるならば

運動の習慣をつけたり、姿勢を良くすることがお薦めになってきます。

 

うつの対策は形から入る

 

うつに対して専門医の診断と治療は不可欠ですが、

その際、ご家族・友人のような周囲の人は

「がんばれ」のような言葉で励まさない方がよいようです。

なぜなら、これは病気で意欲や体力が低下しているからです。

ご本人も苦しんでいる状況で励まされても、

かえって辛いのはではないでしょうか?

そこで、特に何かをいうのではなく、

うつのご本人とその友人・ご家族が早朝、公園などで朝日を浴びながら

一緒にジョギングなどで身体を動かすことから始められてはいかがでしょうか。

 

 

また、その際にストレッチで丸まった背すじを伸ばし、

大きく深呼吸をして姿勢をよくするのも効果があります。

なぜなら、人の姿勢と心は深い関係があるからです。

気持ちが落ち込んだり、意欲が低下して猫背になるなら、

逆に姿勢を良くすることで、気分がよくなったり、

やる気がでることもあります。

それに、猫背で背中が丸いと

胸の中にある肺がつぶされて大きく広がらないので、

呼吸が浅く短くなっています。

すると、脳や身体が酸欠になってくるので、

思考力・集中力も低下する上に身体も疲れやすいわけです。

逆に姿勢を良くすると胸(肺)が大きく広がるようになるので、

呼吸も深くなりいっぱい酸素も取り込めるようになります。

ちなみに、ストレッチは毎日継続しないと効果ないのですが、

自分だけでは続かない、よい姿勢がわからないという場合は、

お近くの姿勢専門の治療院へご相談されるのも良いかと思います。

その治療院で猫背矯正を受けて、姿勢をよくしてもらうのも良いですね。

 

まとめ

日本人の13人に1人が患うこともあるという、うつ。

脳の病気なので専門医の診断と治療が必要ですが、

重症でなければ身体を動かし、ストレッチなどで

姿勢を良くすることでも改善が期待できます。

なぜなら、人は意外と形から入ることで変われることがあるからです。

ちなみに、うつの人でなくても、適度な運動とストレッチは、

疲労回復やストレス解消にも効果があるので、

普段から習慣にしておくのもおススメです。

 

「うつ」については、以下のリンクも参考になさってください。

参考:http://utsu.ne.jp/depression/

【うつ病 心とからだ】

参考:http://www.cocoro-h.jp/untreated/overview/etiology.html

【うつ病ってどんな病気?:うつ病の原因】

参考:http://tokuteikenshin-hokensidou.jp/news/2014/003930.php

【冬に気持ちが落ち込む「季節性うつ病」 3つの方法で対策】

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長