良い姿勢を意識するだけは不十分!!見落としがちな猫背改善ポイント

猫背は身体によくないといわれます。

 

見た目がだらしないとか

実年齢よりも老けて見えるといったデメリットもありますが

 

そのほかにも腰痛、肩こり、胃下垂、自律神経失調症、

肥満、便秘、下半身のむくみ、・・・などたくさんあります。

 

なので、猫背を改善させたい人も多いのですが

「良い姿勢を意識するようにしている」

というフレーズを耳にすることがあります。

 

確かに良い姿勢を常に意識することは一見よさそうです。

ですが「意識している間だけ良い姿勢」と

「意識しないと猫背」のくりかえしになってはいないでしょうか?

 

それでは本当に良い姿勢になったとは言えない気がします。

 

本当に良い姿勢を身に着けるということは

「意識しなくても自然に良い姿勢がとれている」

ということではないでしょうか・・

 

 

意識と無意識の話

 

 

 

 

私たちは毎日いろいろな行動をしています。

 

朝起きてからの洗顔、トイレ、着替え、メイク、

朝食、出勤(登校)、電車や自動車・自転車の利用などなど・・・

ルーティンワークって無意識にしていますよね。

 

しかも、最小の時間と動きで、無駄がない感じです。

それらは何か別のことを考えながらでもできると思います。

 

反対にいつもやっていない行動は、かなり意識をしないとできません。

内容にもよりますが結構頭も身体も疲れます。

 

とはいえ、そういった慣れない動きも

繰り返しているうちにだんだんと無意識に行えるようになります。

 

それは多少複雑な動きであっても同様です。

これを「習慣化」や「意識の無意識化」といいますが

姿勢についても同じことがいえます。

 

では、なぜ

「意識するとよい姿勢」

「意識しないと猫背」

のくりかえしの人がいるのでしょうか?

もう少し掘り下げてみましょう。

 

 

姿勢も意識の反復だけで習慣化できるか

 

先ほど、「姿勢も同じことがいえます」としましたが

この章ではそれに疑問を呈しています。

それには理由があります。

 

つまり、姿勢=身体にはこれまでの猫背のくせがついていて、

「意識だけで変えられる・変えやすい部分」と

「意識するだけでは変えにくい部分」があるからです。

 

 

感覚は時間をかけるだけでも徐々に修正されていく

 

 

 

 

「変えられる・変えやすい部分」とは自分の感覚(位置覚といいます)です。

 

ふだん猫背の人が良い姿勢をとると、違和感を感じることがあります。

それは猫背の状態に慣れていてそれを正常と錯覚しているからです。

 

なので、正常な姿勢に違和感を感じてしまうのです。

ですが、良い姿勢を自覚するようになると

だんだんと錯覚が修正されて、よい姿勢を正常と感じられるようになります。

 

 

骨格や筋肉は物理的な修正も必要

 

 

 

一方、長いこと猫背でいた身体の骨格や筋肉についているくせは

物理的になにかしら修整しないと改善しにくいです。

 

猫背で背中が丸まったり(背骨の後弯や円背といいます)

肩が前に巻き込んだり(巻き肩や前肩型猫背といいます)

顔が前に出た状態だったり(首猫背や顔出し型猫背といいます)

 

骨格や筋肉がガチガチに固まっているので

意識だけで正常な位置に戻そうとしても

なかなか戻らなかったり、戻ってもかなりツラく感じることが多いです。

 

なのでいったん猫背の”形”をリセットしてあげる必要があります。

 

 

 

ガチガチに固まった猫背の身体はストレッチで修整

 

 

 

修整する際にはストレッチがおススメです。

なぜならストレッチは、身体への負担も少なく、コストもかからないからです。

 

例えば、最近100均でも販売されている姿勢矯正ベルトは

ベルトの力で矯正的に身体を伸ばそうとするものです。

 

ですが、先ほども触れたように

ガチガチに固まった筋肉などを

外部の力で強制的にのばし続けることは、けっこうツライです。

 

また、筋トレで背筋を鍛えて背中をまっすぐにさせる

という方法も以前からありますが

猫背の部分に上乗せするように

筋肉が増えるだけ、ということもあります。

 

他にもいろいろな方法がありますが、

いずれにせよガチガチに固まった身体の部位を

無理なく伸ばしてあげるのが一番自然な方法だと思います。

 

ストレッチの方法についてはこちらの記事もご参照ください。

参考:http://nobinobikenko.com/media/2934

【お正月休み中も猫背に注意!お年始回りは良い姿勢で!】

 

 

感覚と身体の修整で良い姿勢の無意識化を!

 

 

 

そういったストレッチによって、身体を伸ばせるようにしたら

鏡でマメに自分の姿勢をチェックするくせをつけてください。

 

自分の意識とあわせて視覚によっても客観的な修正を加えるわけです。

 

ストレッチもチェックも毎日繰り返していると

骨格や筋肉もよい姿勢のくせがついてきて、感覚も修正されてきます。

 

その結果、意識の無意識化=「よい姿勢の習慣化」が起きてきます。

ちなみにそれまでの期間は約3か月と言われています。

(人によって期間には個人差があります)

 

 

まとめ

 

猫背は基本的に身体にはマイナスな影響が多く、

良い姿勢に改善したいと思う人も少なくありません。

 

自分で猫背を改善しようという人の中には、

良い姿勢を意識している」というやり方もあると思います。

 

ですが、意識だけでは実は不十分で、

猫背でガチガチに固まっている骨格や筋肉を

ストレッチで伸ばして良い姿勢を取りやすくしてあげる必要もあります。

 

そうして良い姿勢を取りやすくしたら

3か月間、良い姿勢の意識を継続し

意識の無意識化を行ってみてください。

 

 

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長

 

 

 

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