猫背改善には明確な目標を!身体の不調改善がおススメ!

 

日本人の8割は猫背」というフレーズを

テレビやインターネットでちょくちょく目にします。

 

実際に町を歩いている人達を見ていると、

確かに多少背中が丸まったり、

肩が前に巻き込んでいるような人は

珍しくはありませんね。

 

そんな風に猫背になっていて、

自分の猫背を気にしている人も多いわけですが

わりとそういう人たちは”見た目”のみ

気にしていることが多いのではないでしょうか。

 

身体の働き(機能面)を無視して、

ただ見た目だけを良くしようとしても

それは中身が伴っていません。

 

なんでもそうだと思いますが、

本質を忘れて表面だけ立派にしたところで

どれも長続きしないように感じてしまいます。

 

なので、猫背を改善しようとする際は、

身体の働きについても意識されることをおススメします。

 

以下で詳しく書きます。

 

 

伝統芸能・武術の世界には「真・善・美」という言葉がある

 

 

 

 

 

日常会話では、あまり聞かない言葉ですが、

伝統芸能や武道では「真・善・美」という言葉が使われることがあります。

 

もともとは昔のギリシャの概念のようで、

今回改めて調べたところによると本来は以下のような意味があるようです。

 

>知性(認識能力)、意志(実践能力)、感性(審美能力)の

>それぞれに応ずる超越的対象が真善美である。

 

>ギリシアでは、美と善とは合して、「美にして善なるもの」kalokagathonという合成語となり、

自然的、社会的、倫理的な卓越性をさすことばであった。

 

僕が学生時代にこの言葉を教わった時は、こう理解しました。

 

「物事(芸事・武術)はきわめて真理(真)に近づくと、

それは完成されたもの(善)となり、

結果的に機能美(美)を持つ」

 

つまり、物事を突き詰めていった結果に「美」がついてくるのであって、

真理も完成もなく外見の美のみ追及することは、

本末転倒ではないか?と思っています。

 

今も伝わる資料では、能でも歌舞伎でも、古流柔術や剣術でも、

昔から伝わる日本の伝統芸能では、

基本的にはみな姿勢がよかったと思います。

 

それは、初めから姿勢を良くしようとしてそうなったというよりも

身体の動きや発声のために必要だからそうなったのではないでしょうか。

 

昨年、「能の中腰の歩き方を3か月まねしたら腰痛がなおった

という人の体験談もきいたこともあるくらいです。

 

 

参考:https://kotobank.jp/word/%E7%9C%9F%E5%96%84%E7%BE%8E-538151

【コトバンク> デジタル大辞泉> 真善美とは】

 

 

現代では身体の健康のために美しい姿勢が必要

 

 

 

 

多くの人は特に芸事や武術をしていないので

姿勢を良くするためのこれといって「具体的な目的」が

ないかもしれません。

 

だから、ただ見た目を良くするためだけに猫背を改善しようと

いうことになっているのだと思います。

 

ですが、実は猫背はさまざまな身体の不調の原因になっています。

 

よく言われるのが、慢性的な首・肩のこり、腰痛、

胃下垂のような内臓下垂、身体の疲れやすさ、

その上、不眠、いらいら、うつ、自律神経失調症、

ガニ股、内また・O脚など・・・一見猫背と関係なさそうなものまで含まれます。

 

 

 

 

 

もしも、上記の症状やそれに似たようなことでお悩みなら

それは猫背が原因かもしれません。

 

よって、猫背を改善することで、症状の解消や軽減ができる可能性があります。

 

 

猫背で多様な症状がおこる理由・猫背は背中だけの問題ではない

 

 

 

 

一見、猫背と関係ないような症状でも、

猫背が原因となる理由はあります。

 

それは、猫背とは、「背中が丸いだけではない」からです

 

身体の部位で言えば、背中の過剰な丸み(円背型猫背ともいいます)に加え、

顔(首)が前に出た首猫背(顔出し型猫背ともいいます)

女性に多い肩が前に出て巻き込んだ肩猫背(巻き肩、前肩型猫背ともいいます)、

といったものがあるわけですが、その原因は長時間のデスクワークや

家事・育児などさまざまです。

 

さらに、身体の中心である骨盤の位置によっては猫背の原因となり、

骨盤が過剰に前傾して反り腰になった腰猫背

といった具合にほぼ全身が猫背に関連しています。

 

 

 

なお、骨盤は前傾だけでなく後傾することもあり、やはり猫背になります。

その骨盤の前傾・後傾がそれぞれ内また・O脚、がに股にも関係してきますし、

さらには外反母趾や偏平足、ハイヒールの長期使用も無関係ではありません。

 

本来、身体の重さは姿勢が良ければ、ゆるやかなS字を描く背骨が受け止め、

身体の各所の筋肉がバランスよく受け止めます。

 

しかし、顔が前に出ている首猫背では、首の骨格や筋肉などに過剰な負担がかかり、

やがて疲労が蓄積した筋肉はガチガチにこり固まって、

こりや痛みを感じるようになってきます。

 

肩こり、腰痛も同様ですし、背中が丸いと胸がつぶれ、

胸がつぶれると上からお腹の中の内臓も圧迫され、

内臓が下に押されて胃下垂のような内臓下垂を起こしやすくなります。

 

さらに、背骨のわきには自律神経(交感神経)の幹があるため、

背骨のカーブが過剰になると影響をうけて働きが乱れ、

不眠などの自律神経失調症の症状がでます。

 

このようにあげていくとキリがないくらい、猫背は様々な症状の原因となるわけです。

 

よって、猫背を改善しようとするときには、

こういった自分の身体の不調にも目を向けることで

より目標が具体的になってくるというわけです。

 

 

まとめ

 

猫背の改善をしようとした時、

見た目だけ、外見だけを追いかけるようなことは長続きせず、

効果も出にくいことが多いようです。

 

それは目標があいまいで、動機付けもしっかりしていないからです。

 

しかし、自分の身体の不調に目を向け

そこを改善することと関連付けることで、

さきほどの「真・善・美」のように、

内面と外見の両方の充実がのぞめるのではないでしょうか。

 

 

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長

 

 

 

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