吐き気と食欲不振は猫背が原因?!理由と3つの解消法

 

お腹は空いているんだけど・・・

食べ物を目の前にすると、吐き気がして食欲不振になる

といった方はいらっしゃいませんか?

 

 

内臓疾患など、何か原因がハッキリしているのであれば、

その原因にアプローチしていけば良いのは理解できますよね?

 

 

でも、検査をしても、原因がハッキリしない方がいらっしゃるのも事実です。

 

 

わたしが、月に一回開催している姿勢のワークショップ。

https://jmtta.org/beautiful-posture/

 

 

こちらのワークショップに参加された方は

吐き気や食欲不振の原因がわからず、体重が減少していました。

 

 

ですが・・・

ワークショップに参加して、ワークショップで伝授したストレッチを習慣にしたことで、

これらの症状が改善したのです!

 

 

今回のブログは、ワークショップに参加された方のように、

原因不明な吐き気や食欲不振に悩んでいる方のお役に立てると考えています。

 

 

先に結論を言わせてください!

 

原因不明の吐き気や食欲不振。

 

その原因とは・・・

 

 

 

『猫背』

 

 

 

こちらのブログをいつも読んでくださっている方は、

猫背がカラダに与える影響をご理解しているかと思います。

 

 

これから、なぜ猫背が原因で吐き気や食欲不振がおきるのかについて、

詳しく説明しますね。

 

 

自分で簡単にできる猫背の解消法についてもご紹介しますので、最後までお付き合いください。

 

 

その前に、一般的に言われている吐き気や食欲不振の原因について見ていきましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

一般的な吐き気や食欲不振の原因とは?

 

吐き気や食欲不振の原因は、ストレスなどの精神的な事が影響しますが、

ここではどのような消化器の疾患が原因となるのかをご紹介しますね。

 

 

 

【食欲不振を起こす消化器の病気】

1.胃炎/胃・十二指腸潰瘍

胃の炎症である胃炎や、胃や十二指腸の壁が傷つく胃・十二指腸潰瘍

食欲不振の一因です。

みぞおちの痛みや不快感、胸やけ、吐き気、胃もたれなどを訴えるケースが多いです。

 

 

 

2.逆流性食道炎

胃酸の逆流により食道に炎症が起きる病気です。

食欲不振の他、げっぷ、胃もたれなどの症状があらわれます。

逆流した胃酸を気管に吸い込むことで咳が出ることもあるようです。

 

 

 

3.機能性ディスペプシア

あまり聞きなれない疾患ではありますが、胃の運動機能障害による食欲不振、

胃もたれなどを起こす病気です。

食事と関係して食後の胃もたれ、あまり食べられないなどの症状が出るタイプと、

食事と関係なくみぞおちあたりに痛みが表れるタイプの2つがあるようです。

 

 

 

4.肝炎

ウイルスやアルコール、なんらかの病気などの影響で

肝臓が炎症を起こしている状態をいいます。

肝臓の機能に障害が出ている場合には、食欲不振の他に、

皮膚や白目が黄色くなったり、だるさ、吐き気などの症状が現れてきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

なぜ猫背が吐き気や食欲不振の原因なのか?

 

吐き気や食欲不振が起こった場合、

消化器の疾患が原因であれば、消化器にアプローチしていく必要があります。

 

 

でも、検査の結果をみて内臓等に問題が無かったとしたら、

猫背を直すことで改善する可能性が高いです。

 

 

なぜ、猫背を直していくことが、吐き気や食欲不振の改善につながるのか???

 

 

順番に説明しますね。

まずは、こちらの画像をご覧ください。

 

 

 

こちらのタイプの猫背は、骨盤後傾位の猫背と言います。

 

 

骨盤後傾位とは、

骨盤が後ろに倒れてしまい、お尻が垂れているように見えるタイプの猫背です。

 

 

ここで、骨盤後傾位タイプの猫背が、身体に及ぼす影響は何かをみていきましょう。

 

 

 

 

 

 

猫背が引き起こす内臓の弊害とは!?

 

上の画像を見ながら、読み進めて行ってくださいね。

 

 

①嚥下困難・誤嚥性肺炎になる

顔や首が前に出ることで、食べたものが食道をスムーズに通らなくなります。

そうなると、嚥下困難になります。

 

 

さらに悪化すれば、食べたものが食道ではなく気管や肺に入ってしまい

誤嚥性肺炎のリスクが高まります。

 

 

わたしは普段から高齢者の多くをみてきていますが、

特に高齢者は誤嚥性肺炎で命をなくす方が多いので気をつけたいですね。

 

 

 

②呼吸が浅くなる

肩が前に巻き込むと、胸を大きく開くことができなくなります。

胸が開かなければ、肺もしっかりと広がらなくなります。

 

 

肺が広がらなければ、息を大きく吸えないので呼吸は浅くなりますよね???

呼吸による取り込む酸素の量が少ないので、全身に十分な酸素が行き渡らずに、

疲れやすい身体になってしまいます。

 

 

 

③胃痛・逆流性食道炎の原因になる

背中が丸くなり胸が開かないことで、

腹部がギュッと縮こまってしまい胃は圧迫されてしまいます。

 

 

胃が圧迫され続ければ、脳が異常だと判断するため、当然痛みが生じます。

 

 

また、胃が圧迫されることで食べたものがスムーズに腸へと流れていきませんよね???

下に行けなければ上に上がるしかなくなります。

 

 

そうなってくると、消化不良や逆流性食道炎のリスクも高まってくるので、注意が必要です。

 

 

 

④内臓が下垂することで機能低下がおこってしまう

骨盤が後傾してしまうと、上にあるべきはずの胃や腸が落ち込み下垂してしまいます。

 

 

下垂することで内臓は圧迫され続けるので、消化不良や便秘を引き起こしてしまうわけです。

また、さらに下に位置する子宮も圧迫されるので婦人科系疾患のリスクも高まります。

 

 

今説明した通り・・・

この骨盤後傾位タイプの猫背の状態ですと、内臓が下垂し圧迫されます。

 

 

そうなってくると、内臓の機能も低下しますから、食欲不振にもなりますし、

食べたとしてもうまく消化できずに吐き気に繋がるわけですね。

 

 

ここで・・・

 

 

少し話は変わりますが、ノミの実験の話をご存知でしょうか???

数ミリの大きさしかない虫である、あのノミの実験の話です。
 

実は、ノミは大きさ数ミリしかないにも関わらず、2mもジャンプする能力があるのです!!

 

 

このノミを高さ50㎝のビーカーに入れて蓋をしたらどうなるのかという実験です。

 

 

結果、どうなったと思いますか???

 

 

2mジャンプできるはずのノミが、50㎝しかジャンプできません。

しかも、50㎝上の蓋に頭をぶつけて痛い思いもしているわけです!

 

 

結果、頭をぶつけない高さでしか飛べなくなりました。

 

 

ジャンプ力が4分の1しかなくなったわけです。

これと同じようなことが、猫背で内臓が下垂し圧迫されると起きてしまいます!

 

 

圧迫されれば、内臓は苦しいわけです。

苦しくて本来の内臓の機能を発揮できなくなります!

 

 

そうなってくると・・・

吐き気や食欲不振を引き起こすことも、想像できるのではないでしょうか?

 

 

以上の理由から、
原因不明の吐き気や食欲不振は、猫背が原因だと言えます。

 

 

それでは、実際に猫背を直して吐き気や食欲不振を改善した方が、

どのようなセルフケアを習慣にしていったのかをご紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

原因不明の吐き気・食欲不振を解消する3つの簡単セルフケア

 

今回は、わたしが開催している

姿勢のワークショップで実際に指導しているセルフケアをご紹介させてください。

 

 

3つご紹介しますので、早速一緒に行ってみましょう

 

 

 

 

 

胸骨持ち上げ運動

肩が前に巻き込むと、胸を大きく開くことができなくなります。

胸が開かなければ、肺もしっかりと広がらなくなります。

 

 

これは、先程の猫背の弊害で説明した通りですね。

 

 

こうなってくると、内臓も下腹部方向に押し下げられて下垂してしまうわけです。

内臓自体が圧迫されれば、本来の機能を発揮できません。

 

 

まずは、胸を大きく広げられるようにして、

下垂した内臓を本来の位置に戻るようにする必要があります。

 

 

そのために効果的なのが、これからご紹介する『胸骨持ち上げ運動』です。

 

 

それでは、一緒におこなってみましょう!!

 

 

 

【胸骨持ち上げ運動】

胸のちょうど真ん中を縦に走る、胸骨という骨があります。

下の画像のピンクのぺんの位置が胸骨に当たります。

 

 

この胸骨に左右の肋骨が付いているのですが、

胸骨がガチガチの状態では肋骨を広げることができません。

 

 

つまり・・・

肋骨が広がらない=胸が広がらない=内臓下垂

これを改善していくために、胸骨持ち上げ運動をおこなう必要があるわけです。

 

 

 

1.胸骨をイメージしやすいようにペンなどを胸の真ん中に当てて準備する。

 

 

 

横から見ると、このようになります。

 

 

 

2.ペンを当てている胸骨を意識して、

大きく息を吸いながら胸を広げるイメージで、斜め上方に持ち上げる。

 

 

 

3.息を吐きながら、持ち上げた胸骨を戻す。

 

 

4.1~3を1セットでゆ~っくりと10回おこなう。

 

 

 

 

 

 

体幹の前後屈運動

 

胸骨持ち上げ運動で胸を広げた後は、猫背で丸くなった背中を伸ばしてあげる必要があります。

背中が丸い状態では、下垂した内臓は理想的な位置になかなか戻れないからです。

 

 

丸くなった背中を伸ばすのに効果的なのが、今回ご紹介する体幹の前後屈運動です。

それでは、一緒におこなってみましょう!!

 

 

 

 

【体幹の前後屈運動】

 

1.上体を丸めながら前屈させる。

 

 

*背中をしっかりと丸めてあげることで、

 ガチガチに固まってしまった背中をストレッチする効果があります。

 

 

2.前屈した状態で、一度息を大きく吸う。

 

 

3.上体を起こして、背中を反らせる。

 

 

 

 

4.1~3を1セットでゆ~っくりと10回おこなう。

 

 

*おこなっていくうちに、前屈時に最初よりも手が付くようになりますし、

後屈時にはより背中を反らせるようになっているはずです。

このように柔軟性が出てきているかが、ポイントになってきますよ。

 

 

 

 

 

 

バンザイの姿勢

胸骨持ち上げ運動と体幹の前後屈運動で柔軟性が出たら、

その状態を身体になじませてあげると良いです。

 

 

なじませてあげるためには、

いかにリラックスした状態でおこなえるかが大切なポイントになります。

 

 

今回最後にご紹介するセルフケアが、有効ですので一緒におこなってみましょう!!

 

 

 

 

【バンザイの姿勢】

 

1.バスタオルを四つ折りにして、きつめに丸める。

 

 

2.長座した状態で、背中の一番丸くなった場所より少し下にバスタオルを当てる。

 

 

3.バンザイ姿勢で仰向けになり、2分間キープする。

*バンザイ姿勢をすると分かりますが、眠たくなるくらいとても心地いいです。

眠りの質も良くなるので、寝る前におこなうと効果的ですよ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

原因不明の吐き気や食欲不振は、猫背が原因だということはご理解いただけましたか?

 

 

ぜひ、今回ご紹介したセルフケアを習慣にしてみてくださいね。

セルフケアで猫背を改善していければ、肩こりや腰痛にも効果的ですので、

吐き気や食欲不振に関わらずおこなうと良いですよ。

 

 

ただ、今回ご紹介したセルフケアが上手くできない、

他のセルフケアも学んで健康でいたいという方もいらっしゃるかもしれません。

 

 

姿勢のワークショップでは、今回ご紹介したセルフケアを含めて、

健康的な姿勢を自分でつくるようになっていただいています。

https://jmtta.org/beautiful-posture/

 

 

 

直接教えて欲しい!という方は、参加してみてくださいね。

 

 

 

投稿者

川﨑 玄輝(かわさき げんき)

 

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師