![姿勢の基礎知識](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/foundation.jpg)
猫背を治すには、まず猫背とは何かということを正しくご理解いただきます。正しい姿勢は、理解することから始まるのです。
ご来院頂いた患者様には、ちょっとした予備知識をお伝えしております。
背骨の構造
一般的に猫背とは、どう解釈されているのでしょうか。
「首をやや前に出し、背を丸めた姿勢」(大辞泉より)
総じて猫背の一般的な解釈は、「背中が丸まった状態」というものです。
ただ協会においては、猫背とは
①見た目が猫背ととらわれてしまうもの
②身体に影響が出やすいもの
と考え、以下のような目安を設けています。
![胸椎の後弯](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/stoop_indication_01.jpg)
![肩が前に出ている](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/stoop_indication_02.jpg)
![頚椎過前弯](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/stoop_indication_03.jpg)
猫背の4つのタイプ
![正しい姿勢](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/4type_correct.png)
<本来の正しい姿勢>
![円背型猫背](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/4type_enpai.png)
背中が丸まっているパターンです。
起きやすい症状;背中の痛み、肩こり、腰痛、胃腸の不具合など
![前肩型猫背](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/4type_maekata.png)
肩が前方に飛び出してしまうタイプです。
起きやすい症状;四十肩・五十肩などの肩の痛み、肩こり、胸郭出口症候群など
![顔出し型猫背](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/4type_kaodashi.png)
顔が前方に出ているタイプです。
起きやすい症状;肩こり、首の痛み、頭痛、顎関節症など
![首無し型猫背](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/4type_kubinashi.png)
見た目として首が見えづらくなってしまうタイプです。
起きやすい症状;重度の肩こり、首の痛み、頭痛など
立っている姿勢と座っている姿勢
よく施術をしていく中で、まずは患者様に立っていただき、姿勢を診てもらうことが多いと思います。
しかし先生の前で「気をつけ」をすると、姿勢が良いケースが多いのです。
人に見られるのですから、姿勢を整えますよね?
まず良い姿勢の例です。
![良い姿勢1](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/good1.png)
![良い姿勢2](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/good2.png)
![良い姿勢3](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/good3.png)
![良い姿勢4](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/good4.png)
悪い姿勢はこんな形です。
![悪い姿勢1](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/bad1.png)
![悪い姿勢2](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/bad2.png)
![悪い姿勢3](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/bad3.png)
![悪い姿勢4](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/bad4.png)
実は姿勢は座っている方が崩れやすいのです。
- 仕事中
- 勉強中
- 運転中
- お食事中
立ち方もそうですが、座っている姿勢も含めた日常生活の見直しが重要です。
身体のゆがみとは
![身体のゆがみ](https://jmtta.org/wp-content/uploads/2016/02/warp.jpg)
ゆがみ(歪み)とは、文字通り身体が正しくない姿勢になってしまっていることです。
筋肉、関節、骨格などゆがみを生じます。
特に身体の支柱である骨格がゆがむと、その部分を支えようと筋肉や靭帯などに負担がかかります。
肩や背中、腰など慢性的に痛みや違和感がある場合は、骨格のゆがみからくる、筋肉のコリであることが多いのです。
猫背においても、ただ背中が丸くなるだけでなく、骨格のゆがみに注目する必要があります。
ただ、丸まっているだけの場合、意外と症状的に出てこないことがあります。
ここにゆがみが加わることにより、筋肉へのストレスが大きくなり、時間が経つにつれ症状となって現れるのです。