首のトラブルにストレートネックという症状があります。
ストレートネックとは、正常であれば緩やかなカーブを描いているはずの頚椎が
真っ直ぐになっている状態を言います。
(下図参照)
※ストレートネックと正常な頚椎との見分け方
(下図を見て、実際にやってみてください。)
① 壁にかかと・お尻・背中・頭を付ける
② 頭が付かなかったら、ストレートネックの可能性があります。
そもそも、なぜストレートネックになるのでしょうか?
それは・・・・
猫背だからです!!
もう少し詳しく説明しますね。
首を前に出した姿勢を日々続けていることによって起こってきます。
首を前に出した姿勢で代表的なものと言えば
スマホやデスクワークではないでしょうか?
最近では、スマホ首とも言われるほど社会問題になっていますよね。
そもそも、なぜ元々緩やかなカーブを描いていたはずの頚椎が
首を前に出す姿勢を続けたことで
ストレートネックになってしまうのか・・・
それは、長時間にわたって首が頭を支えているからです。
頭の重さは、成人では5kgあると言われています。
これは、身体のおよそ10%の重さに値します。
5kgと言えば・・・・
ボーリングのボール11ポンド
500mlのペットボトル10本分
とても重たいですよね!?
しかもその頭が前に出ている状態で
長い時間、首が支えるのです!!
そうした状態に頚椎は耐えきれずに
緩やかなカーブを描くことができなくなり
ストレートネックになってしまうというわけなんです。
ただ、顔が前に出るだけなら良いのかもしれませんが
見た目が悪くなるだけでなく、様々な不調を引き起こすため注意が必要です。
ここで、ストレートネックが原因で引き起こす症状を見ていきましょう。
ストレートネックが原因で身体に及ぼす影響とは!?
ストレートネックでは頭の重さが頚椎に直接負担がかかるので
首まわりにある筋肉や神経にも大きな負担がかかってしまいます。
① 首がこれ以上前に行かないよう、首や肩の筋肉が支えるようと耐えるために
首こりや肩こりといった痛みが出ます。
② 頚椎と頚椎の間が狭くなり、そこを通る神経を圧迫するため
めまい・耳鳴り・頭痛・自律神経失調症などの不快な症状が出ます。
③ 頚椎の下の方が圧迫されると、腕や手に痺れが出てきます。
④ 頚椎と頚椎の間の椎間板が圧迫されるため、頚椎椎間板ヘルニアのリスクが高まってきます。
このように、ストレートネックは放っておくと
様々な症状を引き起こし、日常生活に支障をきたすことになりかねませんので
早く改善していく必要があるわけです。
そこで、今回はご自身でできる超簡単改善法をお伝え致します。
ストレートネックを改善!『顔出し引っ込み運動』
① 猫背ではなく背中を伸ばした状態で立位または座位になる。
② 前に出た顔をさらに前に出す。
この時に、顎が上がったりうつむいたりすることなく
目線は真っ直ぐに行ってください。
※ポイント
前に出た顔をさらに前に出すことで
緊張して固まってしまった首回りの筋肉や頚椎の関節をストレッチする効果があります。
こうすることによって、次に行う③の動作がスムーズに行えます。
③ 前に出した顔を引っ込める。
この時、目線は真っ直ぐで行います。
※ポイント
頚椎の真上に頭が乗るように引っ込めます。
④ ②と③を1セットとして、出来るだけ大きくゆっくりとした動きで10回行ってください。
首回りの筋肉や頚椎がガチッと固まってしまっているので
はじめは上手くできないかもしれません。
しかし続けて行くうちに柔軟性が出てきますので
上手く動かせるようになっていきますよ。
まとめ
おわかりのように
ストレートネックにより、様々な不調を引き起こします。
症状が悪化すると、日常生活が辛くなることも少なくありません。
しかし、安心してください。
日頃から姿勢を意識してセルフケアを習慣にしていけば
これらの症状も回避できますよ。
是非、今日から『顔出し引っ込み運動』を行ってみてください。
投稿者
川崎 玄輝(かわさき げんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師
『姿勢であなたも変われる!』
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