あなたもいつの間にか巻き肩に?!チェックリストで確認と改善を!

 

私たちは、日々、手や道具を使って生きていますが

動物と人間の違いは道具を使うかどうか?といわれます。

 

動物の中でも猿は人間に近く、道具を使うこともあるようですが

人間の場合は親指が他の4本から離れて動かせることが

猿よりも器用に道具を使うための大きなポイントだといいます。

 

道具を使うという動作自体、手を前に出すこととなるので

腕の付け根である肩も自然と前に出てくる形になります。

 

つまり、誰でもいつの間にか肩が前に出た巻き肩(前肩型猫背ともいいます)

になる可能性があるというわけです。

 

そこで、以下のチェックリストで自分が巻き肩タイプの猫背になっていないか?

確認してみてください。

 

 

 

 

巻き肩(前肩型猫背)チェックリスト

 

 

 

以下の10個の項目の中で当てはまるものが6個以上あれば

あなたは巻き肩(前肩型猫背)になっている可能性が高いです。

 

1、慢性的な肩こりがある(マッサージや鍼をうけてもすぐ再発する)

2、野球のピッチング動作で肩や肘を傷めやすい

3、長時間のデスクワークや勉強をしている

4、控えめでおとなしい性格

5、のどが弱い・声が小さい

6、風邪をひきやすい

7、左右で肩の高さが違う

8、ショルダーバッグがすぐずり落ちてくる

9、バンザイをしても両腕が耳の真横まであがらない

10、普通に立っていると手の甲が前を向く

 

6個以上当てはまる場合は巻き肩の可能性が高い」と書きましたが

同時に「円背型猫背」など他のタイプと合併している場合もあります。

 

その際の改善方法としては、巻き肩を改善するストレッチだけでなく

円背型猫背を改善するストレッチを合わせておこなっていく必要があります。

 

巻き肩に続いて「円背型猫背」という言葉が出てきましたので

次の章でこれらの猫背のタイプについて簡単な分類をご説明しましょう。

 

 

 

 

猫背は4つのタイプに分類される

 

猫背は、実際には身体の土台である足の形(外反母趾など)や

骨盤のゆがみが根本原因になっていることが多いのですが

一般的には背中や肩の状態を見る方がわかりやすいと思います。

 

私が所属する 一般社団法人・日本施術マイスター養成協会では

猫背を以下の4つのタイプに分類しています。

 

 

 

. 円背型猫背(背中が丸い・背中の上部が前傾)

 

 

 . 前肩型猫背(肩が前に出て巻き込んでいる)

 

 

 

. 顔出し型猫背(首が前傾して顔が出ている)

 

 

 

 

. 首なし型猫背(首が短い・いかり肩・上記1~3の複合型など)

 

 

出典:「一般社団法人 日本施術マイスター養成協会」

 

 

繰り返しになりますが、巻き肩の猫背は

この4つの中の「前肩型猫背」といえます。

(以降、巻き肩は「前肩型猫背」と統一します)

 

 

 

 

前肩型猫背の原因と症状

 

チェックリストをみても

前肩型猫背の原因と症状は、リストに書かれているほぼそのままといえます。

 

 

 

仕事や勉強、家事の料理や洗濯、趣味の編み物などなど・・・

そうした日常の動作すべてが巻き肩になる原因になりやすく

もともとの性格がおとなしかったり呼吸器系が弱いような場合も含まれます。

 

本来、人の身体は骨など骨格の力で身体の重さを支えていますが

猫背になると、骨格よりも*筋肉や靭帯などがメインとなって身体を支えようとします。

(*軟部組織といいます)

 

そうして過度の負担がかかり続けた筋肉などには疲労が蓄積し

ガチガチに固まってきて、身体も猫背の形で固まることとなります。

 

その結果肩こりになり、マッサージでほぐしても

そもそもの原因となる猫背がそのままなので

すぐに再発して慢性化していくというわけなのです。

 

 

 

さらに、肩が巻き込んだ姿勢では胸が大きく広がりません。

その結果、常に浅くて短い呼吸となり

脳や身体が酸欠で疲れやすく、回復力も低下します。

 

また、呼吸筋といわれる筋肉も弱まって

もともとおとなしい性格に加えて

大きな声が出しにくくなったりする可能性もあります。

 

猫背はだらしがないとか元気がない

実年齢よりも老けて見えるなどと言われますが

実際、声の調子から元気のなさを裏付けてしまうこともあるわけです。

 

よって、普段から猫背の原因となるような姿勢や

動作をしないように気を付けることが

予防と改善のために必要と言えるでしょう。

 

 

 

 

前肩型猫背は肩甲骨を寄せるだけではだめ!

 

よく、前肩型猫背の解消法として

身体の後ろで手を組んで両手を後ろに伸ばして肩甲骨を寄せる

というストレッチ体操が紹介されてますよね。

 

 

 

ですが、このストレッチだけでは改善は難しいです。

 

なぜなら、前肩型猫背の場合、肩の前面や胸の筋肉が縮んでいることが多く

肩甲骨を後ろに戻しても、肩の前方の筋肉が縮んだままなので

またすぐに元に戻ってしまうのです。

 

よって、後ろ側だけでなく、肩の前側を広げるような意識をもって

ストレッチをすることが大切です。

 

ちなみに自己流で後ろに腕を伸ばして腕を上げ

前かがみになるほどのオーバーな動きになると

かえって肩の巻き込みが助長され、猫背が悪化するリスクもあります。

 

 

 

 

 

 

前肩型猫背を改善するストレッチ

 

前肩型猫背を改善するストレッチは、先ほどとは逆の動きになります。

 

 

 

1、両腕を真横にあげ、掌を下向きにして肘を90度に曲げます

2、そこからゆっくり上腕を軸に腕を前から後ろに回し、掌を前に向かせます

(写真参照)

3、胸が開き、肩の前側が伸びて気持ちが良いところで10秒キープ

4、10秒経ったら、肩の力を抜いて腕をストンと落とします。

 

 

なお、ストレッチで肩の前面を伸ばした後は

自分が良い姿勢になっている姿を鏡で見て

その姿勢を記憶するようにしてください。

 

なぜなら、視覚での記憶がないと知らず知らずのうちに

元の状態にもどりやすいからです・・・。

 

 

 

 

仕事中は猫背でもok!

 

猫背は慢性的な肩こりの原因になったり

見た目が悪いというデメリットがあります。

 

 

 

一方でその方が仕事に集中できて効率があがるといったメリットもあるので

何かを集中する時は猫背になってもかまわないと思います。

 

大事なのは、それ以外の時間に自分でよい姿勢に戻せるかどうか?なのです。

 

 

 

 

 

それができないと身体にどんどん猫背のくせがついてしまい

良い姿勢に戻すことが難しくなって

デメリットばかりが増加・重症化するのでよくありません。

 

 

 

 

まとめ

 

人間は手を使って日々の暮らしを営んでいます。

 

手を前に出して使うことは、無意識に前肩型猫背になるともいえます。

 

何かに集中する時以外はきちんとリセットして

良い姿勢で健康的な生活を送れるように気を付けてみてください。

 

今回は4つ猫背のタイプのうち、「前肩型猫背」について

チェックリストから判定をしていただきストレッチで改善する方法をご紹介しました。

 

今後、残り2つの方法や骨盤矯正、ストレッチについても触れていく予定です。

 

 

参考:「猫背は10秒で治せる!」

小林篤史著 マキノ出版発行

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長

 

 

 

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