日本施術マイスター養成協会の『美しい姿勢スペシャリスト認定講座』講師で、”太極拳整体”の考案者でいらっしゃる
東京大田区の立身堂整骨院院長 四方田先生にお話を伺いました。
退職を余儀なくされたつらい腰痛体験が今に繋がる
―以前は全然違う仕事をされていたとお伺いしたんですが、どんな仕事をされていたのですか。
四方田先生:酒屋だった実家がフランチャイズのコンビニエンスストアとして改装され、そこで10年ほど店長をしていました。
―コンビニ店長からなぜこの業界に入ろうと思ったんですか?
四方田先生:そうですねえ、24時間365日年中無休の店ですから、店長として、何かあれば呼び出しもらったり、従業員のシフトだったり、給与計算など、心身ともにどんどん余裕がなくなっていって、ある日とうとう腰を痛めたんです。
整形外科に行ったら、まさかの絶対安静といわれるほどでした。そこで治療に専念するため仕事をあきらめて退職したんです。そんな中、この先どうしていったらいいものかと悩み、治療家の道を選びました。
―では、専門学校などで勉強して、という形で進んだわけですね。
四方田先生:はい、そうですね。まず、昼間は整骨院に勤めて、夜は夜間部の柔整科に通っていました。
―のちに開業することになる訳ですが、どんな整骨院にしたいなど希望はあったんですか?
四方田先生:はい。それまで5年くらい勤めた整骨院が、完全に保険診療依存で、ずっとこれはおかしいだろうと思っていました。私としては、保険は適正に使いながら、自費をメインにして、堂々と稼げるような、そういう整骨院をやりたいと思っていました。
―例えば治療法など、こだわりはお持ちでしたか?
四方田先生:開業当初はありませんでした。というのも、それまで勤務していたのが”保険の使えるマッサージ屋さん”というところだったので、しっかりとした技術も知識もなかったんです。たまにセミナーなどにも参加したりしましたが、自分が望むほどの深い学びは得られなかった。1年ぐらいそんな感じでしたね。
悶々とした現状を変えたのもの、それは・・・
―四方田先生の院では特色のある治療をされていると伺っていますが。
四方田先生:もともと30年近く太極拳をやっていたんですが、鍼治療をしてもどうにもならなかった腰痛が、太極拳の動きや姿勢を取った時にスッと楽になったんです。
また、2年目に日本施術マイスター養成協会のセミナーに参加して猫背矯正を学びました。ちゃんとした動きで楽になる、猫背矯正で姿勢を正して楽になる。そんなふたつを一緒にしたら自分も楽になるし、患者様にもそういった良いものを提供できないかと思って、太極拳整体を考案しました。それを当院でやらせていただいています。
―そうなんですね。太極拳整体という発想がすごいなと思うんですが、具体的にはどんなことをされるんですか?
四方田先生:まず、患者様の姿勢や動作などを見極めた上で、歪みや無理のある動作など、痛みの原因となるものを施術によって取っていきます。また、日頃の動作の癖によって痛みが再発してしまうので、太極拳の簡単な体操をお伝えして再発予防を指導させていただきます。さらに、体を動かすちょっとしたコツなども太極拳の考え方から説明させていただいています。
―そこまでやっている院はあまりないですよね。今後の方針、ビジョンなどお聞かせください。
四方田先生:はい。実は今年の4月より、院の近くの小学校で週に1回、お年寄りを対象にした『健康太極拳教室』を始めました。ただの治療目的、痛くなってから来院する人を治すだけではなく、100歳までピンピン歩ける身体づくりを目指して行っています。
四方田 春義(よもだ はるよし)
認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座ディレクター
東京都大田区 立身堂整骨院院長
自身の腰痛を、姿勢矯正と太極拳を応用した体操で治した経験から『太極拳整体』を考案。
太極拳の正しい姿勢「立身中正」を基礎に立身堂整骨院を開院。
現在「100歳までピンピン歩く」というコンセプトの元、健康太極拳教室を主宰。
地域貢献活動に尽力する。