マイスター列伝7【中村 一晶先生(京都府城陽市)】~全ては地域の方の力となるため~

 

国際鍼灸師・柔整師の父、獣医師の母を持ち、中学生で治療家の道を志したという中村先生にお話しを伺いました。

 

37年続く院の2代目として受け継いだ苦労とは・・・

 

ーなぜこの業界に入ろうと思ったんですか?

 

中村先生:当時、父の院は一人治療院で1日の来院数が200人を超える状況でした。そんな折、中学生の時にバスケットをしている最中に動けなくなるほどのケガをしたんですが、父がすぐに治してくれて。

 

ーそんなお父さんの仕事を見てやりたくなった?

 

中村先生:それもありますし、道を歩いていると父がよく声を掛けられるんですよね「先生、先生」って。

人から尊敬されるのってすごいなと。それがきっかけで人に感謝される人になりたいと思ったんです

 

 

ーなるほど。2代目って、親と比較されがちですけど、一番苦しかったこと、嫌だったことはありますか?

 

中村先生:2代目として受け継いだ時にやっぱり院のカラーが出来上がっていて、自分の色に変えられないところが難しかったです。同じことをしても勝てないし、2代目で会社は潰れるといわれるので、そうならないように違った視点で見てもらえるようにするとか。自分のカラーを出せていけたらいいなと思って四苦八苦しました。

 

 

 

ー中村先生のやられている院は、お父さんがやられてきた院とはカラーが違うと思うんです。具体的にどんなことを意識していますか?

 

中村先生:そうですね。やっぱり父の時っていうのは昔ながらの接骨院というか、ちょっとカリスマ的で上から目線だったんです。なので、できるだけ患者さん目線に近づけるように意識しています。治療に関しては「こうなっているので、こういうふうにしていきましょう」など患者さんにしっかり説明するようにしています。

 

ー患者さんとの会話を意識しているんですね。

 

中村先生:そうですね。あとは、父の時代は自由診療がほとんどなく保険診療ばかりだったので、「今はこういう事もできますよ」とご提案しています。どちらの治療かを選ぶのは患者さんなので、ちゃんと情報をお伝えするよう心掛けています。

 

 

父の教え、それはたったひとつだった。

ー最後に。今後、こんな世界をつくりたいなど、治療家として目指しているものがあればお聞かせください。

 

中村先生:まず、猫背矯正を中心に、その人の身体のあり方を正しいところに持っていくというのを意識しています姿勢が良くなってから筋肉が補強できるところをつけていってあげたいと思うので、トレーニングや、運動指導、内臓などの調整もできるようになりたいと思っています。

 

ーその他にありますか?

 

中村先生:そうですね。父の代で開院して以来37年間続いているというのは地域に密着している証。

”全ては地域の方の力となるため”

城陽市(京都)の皆さんには笑顔になっていただきたいと思います。

 

 

中村 一晶(なかむらかずあき)

認定猫背矯正マイスター®

京都府城陽市 中村鍼灸接骨院院長

高校卒業後18年間治療家として腕を磨く

37年続く治療院の2代目を受け継ぎ

”地域の方の力となる”をモットーに

治療家として日々全力を注ぐ。