座り猫背の方が知るべき2つのポイント

イスに座っていると猫背になるので、背筋を伸ばして治そうとしても

なかなか治らないことはありませんか?

そのような方は

・座る位置

・胸の位置

の2ヵ所を見ていく必要があります。

では、1つずつ詳しくみていきましょう。

 

座る位置

イスに座っている位置が原因で、背筋を伸ばそうとしても伸びないことがあります。

 

この女性のようにイスに浅く座り、背もたれに背中をつけて

背筋を正そうとしていませんか?

 

この座り方は仙骨の後面を座面に当てる「仙骨座り」と呼ばれています。

 

この仙骨座りは骨盤が後ろへ倒れた状態で背骨の一番丸まっているところが

後ろへ飛び出たようになります。

 

この状態で背筋を正そうとしても土台となる骨盤が後ろへ傾いて背骨を

真っすぐ伸ばせないのでいくら頑張っても成果がでません。

 

イスに座る時はしっかりと奥まで座るようにしましょう。

 

イスに深く座って姿勢をずっと正すのが難しいという方は

背もたれが下まであるイスを選んでこの赤印の部分に

タオルやクッションを入れて座ってみてください。

 

骨盤の仙骨という骨を後ろから押さえてあげることで

骨盤が後ろへ傾くのを防げるので楽に姿勢を正して座ることができます。

 

胸の位置

猫背の方は自然に背中が丸まってしまいます。

背中が丸まっていると呼吸しにくくなります。

 

試しに背中を丸めた状態で深呼吸をした後に

背すじを伸ばして姿勢を正した状態で深呼吸してみてください。

 

背すじを伸ばした方が深呼吸しやすいのではないでしょうか?

 

 

通常だと呼吸すると肋骨が動いて肺に空気が入りやすくなります。

しかし、猫背で背中を丸めた状態が長いと肋骨が上手に動かないので

呼吸が浅くなってしまうのです。

 

そして、呼吸が浅くなるとしっかりと胸を開けないので余計に猫背になります。

座っていていつも猫背になってしまう方は胸の位置が下をむいて

呼吸が浅くなっているかもしれません。

背中を丸めないためにも深い呼吸を意識的に行うことが大切です。

深い呼吸をするための体操

深い呼吸をするにはこちらの体操をお試しください。

 

➀ 胸の中央にペンや割りばしなどを置き、片方の手で抑える。

 

② 息を深く吸う。

このときペンが胸といっしょに上がるように胸を広げる。

吸いきったところで10秒キープした後、ゆっくり息を吐く。

引用)『ねこ背は10秒で治せる!』 マキノ出版 著者 小林篤史

 

まとめ

・イスに深く腰掛けるようにして骨盤が後ろへ傾かないようにする。

・座りながら楽に姿勢を正すには骨盤の後ろへタオルやクッションを入れる。

・背中を丸めて呼吸が浅くならないように注意する。

・胸にペンや割りばしなどを当てて呼吸を深くする体操を行う。

 

 

投稿者

浅田 貴士(あさだ たかし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師
五香あおぞら鍼灸整骨院