子供の猫背は早めに対策を!成長期に背が伸びなくなる恐れも

昔は、背中が丸い=猫背というとお年寄りのものでしたが

年々猫背になる人の世代が下がってきているようで、最近は猫背の”子供”も増えているようですね。

 

猫背の弊害は子供も大人と同じようにありますが、特に成長期の子供にとっては、

健全な成長に悪影響を及ぼす恐れもあるのが問題です。

以下で詳しく書きます。

 

 

最近の子供が猫背になりやすい理由

 

 

 

子供が猫背になる理由はいくつかあるのですが、代表的なものをあげてみます。

 

スマホや携帯ゲーム機で遊ぶことが多い

・外で遊ぶ時間が短く運動不足で、姿勢を支える筋力も不足

・スマホやゲーム機の見過ぎで視力が低下

・自分で姿勢を気にしてないので猫背になってもそのまま

・もともと喘息などでのどや呼吸器が弱い

・学校の椅子の座面がつるつるでお尻がすべる

 

インドアでゲームで遊ぶことと、外で遊ばないことは表裏の関係にあるのが困ったものですね。

 

しかも、運動不足で自分の姿勢を支える筋力も不足しますし

ゲームのやりすぎで視力が低下すると

ものが良く見えないので自然と猫背になりやすくなるのもよくありません

 

子供は自分では猫背になっていることも、視力が低下していることも自覚できないので

親や周りの大人が気を付けてあげないといけません・・・。

 

病気や学校の椅子などすぐにはどうしようもないこともありますが

猫背にはさまざまな弊害があるので、できることから対策していきましょう。

 

 

子供の猫背の弊害

 

 

 

繰り返しになりますが、子供の猫背の弊害は、見た目が悪いなど

大人と同じものがほとんどとはいえ

健全な成長を妨げてしまうリスクがあることが問題です。

 

そして健全な成長には、肉体のような外面と脳のような内面の両方があります。

 

例えば、猫背でいるということは姿勢がゆがんでいるので

普通よりも腰や肩などに過度の負担がかかり

 

その結果、疲労した筋肉が固くこりかたまって

全身の筋肉のバランスもくずれます。

 

すると、背骨などがまっすぐ伸びることも

筋肉がバランスよく成長することもできにくくなってしまいます。

 

そのため、本来の身長まで背が伸びなかったり

体形のゆがみといったことが起こるリスクがあります

 

また、猫背で背中が丸いと胸がつぶれたままになります。

胸がつぶれていると肺が大きくひろがらないため

呼吸が自然と浅く短くなります。

 

すると、脳も酸欠気味になるため

集中力が低下して思考力も育ちにくくなります。

 

大人になると脳の働きは年とともに衰える一方なので

子供の時にしっかり成長させておかないと心配ですよね。

 

 

子供の猫背を改善する方法はストレッチで!

 

 

現在、猫背を改善する方法は世間ではいろいろあります。

 

筋トレ、姿勢矯正ベルト、姿勢調整インナー、ストレッチ、ヨガ、整体・・・・

これら大人用の猫背の改善方法は子供にも応用できます。

 

とはいっても、全てがそのまま応用できるわけではありませんし

大人でもあまりオススメできないものはあります。

 

逆に、大人にも子供にもお薦めなのがストレッチです。

 

なぜなら猫背の人にいきなり筋トレをさせても

猫背の上に筋肉がのって悪化する可能性が高いうえに

成長期の子供に無理な筋トレは身体を傷めるおそれもあります。

 

姿勢矯正グッズ関係は、ベルトなどで強制的に身体を引き起こすため

大人でも苦痛を感じることがあるくらいで、

まだ身体が未発達な子供にとってはやはり危険です。

 

だからといって、猫背の子供にいきなり「姿勢を良くしなさい」といっても

子供にはどういう姿勢が良い姿勢かわかりませんし

身体に猫背のくせがついているとすぐには背筋も伸びません。

 

よって、ストレッチで一度猫背になっている身体をノビノビと伸ばしてあげてから

良い姿勢を身体で記憶するのが一番無理がないといえるのです。

 

 

親もよい姿勢について学びましょう

 

 

お父さん・お母さんも子供の猫背について学べると安心です。

 

例えば、子供の猫背を矯正するには小学校3年~4年くらいが良いようです。

 

あまり小さいうちからうるさくいうと

子供が拒否反応をもってしまうおそれがありますし

 

小学校6年くらいになると成長の早い子は身長が伸び始めるため

そのくらいの年齢がよいと思われるからです。

 

また、お父さん・お母さんは子供が猫背だと

つい「姿勢を良くしなさい」と言ってしまうかもしれません。

 

ですが、そういわれても子供には良い姿勢がよくわからないと思います。

だからといって「胸をはって!」というのも十分ではありません。

 

なぜなら、胸を張り過ぎて背中が後ろに倒れ

そのままでは前が見えないので顔が前にでてしまう

「首猫背」になることもあるからです。

 

できたら、一緒にストレッチをして背すじを伸ばし

子供の身体に手をそえて「これがまっすぐな姿勢」ということを

優しく教えてあげられると良いですよね。

 

 

まとめ

 

子供の猫背は大人と同じような弊害がありますが

特に心身の健全な成長を妨げる恐れがあるのが問題です。

 

もし、子供が猫背になっていたら小学校3年~4年くらいを目安に

早めにストレッチで猫背を矯正するようになさってくださいね.

 

 

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長