首猫背(顔出し型猫背)のチェックと改善ストレッチについて

 

 

 

首猫背、顔出し型猫背、顎だし猫背、スマホっ首・・・

 

最近ではいろいろな呼び方をインターネットで見ることができますが

これらの猫背に共通しているのは首の骨(頸椎)の過前弯・後弯によって

顔(頭部)が前方に出てしまっていることです。

 

その結果、頸部の骨格や筋肉などに過度の負担がかかり続け

寝違えたり、首コリ、頭痛などの症状に悩まされることも少なくありません。

 

一般社団法人 日本施術マイスター養成協会では

猫背をタイプ別に分けて「顔出し型猫背」と呼んでいますので

そのように統一させていただきます。

 

 

以下で、改善方法と見分け方などについて詳しく書きます。

 

 

 

顔出し型猫背の原因:大半の情報は目から入ってくる(メラビアンの法則)

 

 

 

人の脳は周囲から音や光など、様々な情報を受け取り、処理しています。

 

ですが、すべての情報を均等に受け取っているわけではなく

一般的には以下の割合だと言われています

 

【会話の時に受け取る情報の割合】

・話の内容などの言語情報:7%

・口調や話の早さなどの聴覚情報:38%

・見た目などの視覚情報:55%

 

この割合から7-38-55のルール」といわれたり、

「言語情報=Verbal」「聴覚情報=Vocal」「視覚情報=Visual

の頭文字を取って3Vの法則」ともいわれます。

 

参考:「メラビアンの法則」https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%A9%E3%83%93%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%89%87

 

 

つまり、日常生活では視覚情報を受け取る「目」が最も働いていて

興味のあるモノや人に集中すると、対象物に近づこうとして

目、つまり顔がどんどん前に出ます。

その結果、「顔出し肩猫背」になりやすいというわけです。

 

 

 

こうした本来の仕組みから、若い人でもスマホを見る姿勢により

顔が前にでる通称「スマホっ首」になります。

視力が弱ってきたお年寄りなども同様に顔が前に出ます。

 

よって、視力の低下が懸念される場合は

メガネやコンタクトでの矯正も「顔出し型猫背」の改善に効果があるといえるでしょう。

 

 

 

 

 

顔出し型猫背チェックリスト

 

自分が「顔出し肩猫背」になっているかどうかは写真や鏡を見ればわかるかもしれませんが

中にはよくわからないという方のために、簡単なチェックリストをご用意しました。

 

 

以下の10個の項目の中で当てはまるものが6個以上あれば、

あなたは「顔出し型猫背」になっている可能性が高いです。

 

 

 

 

【顔出し型猫背チェックリスト】

 

□朝起きると首が痛い

□よく寝違える

□実年齢より老けてみられることが多い

□くちが半開き

□病院に何年も通っているが頭痛が治らない

□首・肩がこりやすい

□毎日スマホやパソコンを長時間使用している

□小さい子どもの世話をすることが多い

□昔より視力が低下してきた

□かすみ目・ドライアイ

 

 

6個以上当てはまる場合は顔出し型猫背の可能性が高い」と書きましたが

同時に「円背型猫背」など他のタイプが合併していることもあります。

 

その際の改善方法としては顔出し型猫背を改善するストレッチだけでなく

円背型猫背を改善するストレッチを合わせて行っていく必要があります。

 

私が所属する 一般社団法人・日本施術マイスター養成協会では

猫背を4つのタイプに分類して説明していますので

興味を持たれた方はそちらも参考にしてみてください。

 

参考:「姿勢の基礎知識~猫背の4つのタイプ」

 http://jmtta.org/about-nekoze/elementary/

 

 

 

 

顔出し型猫背のチェックリストの解説

 

顔出し型猫背では、「目が対象に近づこうとする」ことが

そもそもの原因とお伝えしました。

 

スマホやパソコン、勉強などで細かい文字を目で追うこともそうでし

例えば小さなお子さんと手をつないだりする動作などでも

自然と顔が前に出てくることでしょう。

 

 

 

 

顔が前に出るということは首の骨(頸椎)が過剰に前弯・後弯をおこし

不自然な状態になり、骨格の周りの筋肉や軟部組織にも

常に過度の負担がかかり続けた状態になります。

 

その結果、疲労が蓄積した首はガチガチにかたくなって

コリや痛み、寝違えを起こしやすくなります

 

また、頭部への血流は、当然首を通っているのですが

首まわりの筋肉がに固くなるとそこを通る血管も圧迫されます。

 

すると常に頭部への血流が悪くなるので

頭痛やドライアイといった目の症状も起きやすくなります。

 

また、首の筋肉は下あごにもつながっているために

筋力の弱いお子さんの場合は口が半開きになりやすいなど

弊害も起こります・・・

 

そこで、次のストレッチで改善していきましょう!

 

 

 

 

顔出し型猫背を改善するストレッチ

 

 

 

1、思い切り顔を前に突き出す

2、ゆっくり10秒かけて、正しい位置へ戻していく

3、突き出した顔は胸の上に乗せるイメージで一番後ろまでひく

 

なお、ストレッチの後は、自分が良い姿勢になっている姿を鏡で見て

身体でその姿勢を記憶するようにしてください。

 

 

初めのうちは顔を後ろに引いた時に顎があがってしまうかもしれません。

 

 

 

 

顎を引き、頭頂部を上から引かれるようなイメージで行うと

だんだんと改善されてくるでしょう。

 

 

 

 

仕事中は猫背でもok!

 

顔出し型猫背は慢性的な首こりの原因になったり

見た目が老けて見えたりなどのデメリットがあります。

 

一方で、仕事などに集中できるといったメリットも。。。

 

 

 

 

 

大事なのは、それ以外の時間に自分でよい姿勢に戻せるかどうか?なのです。

 

 

 

オンとオフの切り替えでメリハリをつけていきましょう!

 

 

 

 

まとめ

 

人は目から多くの情報を受け取り、生活しています。

 

興味のあることや必要なものに対しては

自然と目・つまり顔が前に出ていくために

顔出し型猫背になりやすいともいえます。

 

中には視力や筋力の低下が原因の場合もあるかもしれませんが、

チェックリストで症状や原因を自覚し、日頃から猫背にならないよう

なってしまった場合には首のストレッチで改善するようになさってください。

 

とはいえ、猫背の方がかえって仕事に集中できて

よいパフォーマンスが発揮できるということもあることでしょう。

 

オンとオフの切り替えで

上手に良い姿勢を取れるようにされることをオススメいたします。

 

もしも、自分一人ではうまくできない

良い姿勢がわからないといった際には

お近くの姿勢専門の治療院へご相談くださいね!

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長

 

 

 

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