認知症になりやすい人の特徴があることをご存知でしょうか????
もしかすると、ブログを読んでくれているあなた自身も、認知症になりやすい人のタイプに当てはまっているかもしれえません!!
将来的に、認知症にならないためにも、今回のブログはお役に立てるはずです。
先に結論になりますが、認知症になりやすい人の特徴は『姿勢』にあります。
認知症になりやすい人の姿勢とは、どういった姿勢なのか????
その姿勢と認知症との因果関係とは何なのか????
認知症の予防・改善に効果的なセルフケアとは????
これらについて、ご紹介させていただきますね。
認知症になりやすい人の姿勢の特徴とは????
実は、認知症になりやすい人の姿勢には特徴があるのです。
その姿勢とは・・・・・・
『顔を前に出した姿勢』です。
この姿勢を、わたしは『顔出し型猫背』とお伝えしています。
認知症は高齢者の方に多く見られますが、ほとんどの方が顔を前に出した猫背の姿勢になってしまっています。
まわりの方の姿勢を見ていただくと分かると思いますが、顔を前に出した方をよく見かけるかと思います。
最近は、スマホの普及もあり、高齢者に限らず若い世代でも顔を前に出した猫背になってしまっている方が増加しているので、早い段階から姿勢は整えておいた方が今後の健康のためにも大切だと考えています。
顔出し型猫背と認知症との因果関係とは????
人にとって、身体に負担のない姿勢というのは、頚椎(首)の真上に後頭骨(頭)が乗っかっている姿勢が理想的な姿勢です。
顔出し型猫背になった場合の頭の位置は、このようになります。
首から上を、さらに細かく見ると、このようになります。
顔を前に出してしまうだけではなく、『顎が上がって首の後ろと後頭部とが詰まってしまう姿勢』になります。
この姿勢では、口がポカーンと開いてしまい、ボーっとしてしまうようになります。
それでは、なぜ顔出し型猫背が認知症のリスクになってしまうのかについて説明していきますね。
顔出し型猫背が脳内環境を悪化させる!!
ここで重要なポイントになってくるのが、頭蓋骨の中でも後頭骨の位置です。
後頭骨とは、こちらです。
後ろから見た画像になりますが、頚椎の上にお椀のように乗っているのが後頭骨です。
この後頭骨の位置が、身体を健康に保つためには、とってとても大切なのです。
後頭骨内部には、『頚静脈孔』という左右に1つずつの穴が空いています。
こちらの頭蓋骨は、頭蓋骨を開いて、後頭骨だけを真上から見た画像になります。
この頚静脈孔を、『内頚静脈・舌咽神経・迷走神経・副神経』の4つが頭蓋骨内と頚部をつなぐように通っているわけです。
この中で特に注目したいのが、『内頚静脈』と『迷走神経』です。
実は、内頚静脈は頭蓋内(脳内)の排泄の90%ほど占めていると言われています。
つまり、脳内環境を良い状態に保つために、必要ないものを頭蓋から出してくれているのです。
迷走神経は、自律神経の中の副交感神経の80%を占めています。
自律神経には、交感神経と副交感神経の2つががあります。
副交感神経が優位になることで、身体はリラックスすることができます。
特に夜間に働き、脳や身体を休めようと睡眠などを促してくれるのです。
交感神経は副交感神経と反対の作用があり、特に日中に働きます。
仕事に集中出来たり、運動したりなど、身体を動かすために必要な神経なのです。
この内頚静脈と迷走神経ですが、先ほどご紹介した理想的な姿勢では、圧迫されることもほとんどなく頚静脈孔を通過することができます。
つまり、頭蓋骨内の老廃物の排泄もスムーズに行えますし、自律神経も安定しやすくなります。
では・・・・・・
身体にとって負担のない理想的な姿勢が、顔出し型猫背になってしまうとどうでしょうか????
顔を前に出すということは、頚椎の上に乗っている後頭骨が、前にスライドするということです。
後頭骨が前にスライドすれば、後頭骨の頚静脈孔を通る内頚静脈も迷走神経も一緒に前にスライドさせられるので、頚静脈孔をスムーズに通過できなくなってしまうのです。
ここで、イメージしやすいように蛇口についているホースを想像してみてください。
*ホースを血管と神経に、ホースを通る水を血液と神経伝達物質にたとえてみますね。
通常は蛇口をひねるとホースからは、スムーズに水が流れ出してくれますよね?
ここで、そのホースを足で踏んでみたらどうでしょうか????
ホースからは、上手く水が出てこなくなるはずです!!
ホースが圧迫されるから、水が出てこないわけです。
顔出し型猫背で、後頭骨が前にスライドするということは、頚静脈孔を通過する際に、内頚静脈と迷走神経を圧迫してしまっているのです。
血流不良や神経の伝達が上手くできなくなってしまうわけです。
そうなってしまうと、結果的に脳内の代謝が上手くいかず老廃物も蓄積してしまいますから脳内の細胞へ悪影響が出ます。
自律神経も乱れてしまいますし、認知症のリスクも高まってしまうというわけなのです!!
認知症予防に欠かせない顔出し型猫背改善セルフケアとは????
顔出し型猫背になってしまうことで、後頭骨が前にずれるので脳内の排泄や自律神経を整えるのに欠かせない内頚静脈と迷走神経に悪影響を及ぼすので、認知症のリスクが高まってしまうということを説明させていただきました。
ということは・・・・・・
認知症の改善や予防には、顔出し型猫背を改善してあげる必要があるということです。
今回は、顔出し型猫背を改善していくためのセルフケアを2つご紹介させていただきますね。
寝たまま首押しポーズ
まずは、寝たまま耳ピタポーズをご紹介します。
顔出し型猫背では、後頭部と頚部間の筋肉がガチガチに固まってしまいます。
ガチガチに固まってしまった状態では、前に出た顔を後ろに引くことが難しくなってきますし、顔が引けたとしても顎が上がったままの状態は改善しないからです。
寝たまま耳ピタポーズを習慣にして、顎を下げて顔をうまく引けるようにしていきましょうね。
【寝たまま耳ピタポーズ】
1.セルフケアのポイントを確認する。
*画像のように後頭部と首の付け根を確認します。
2.仰向けに横になる。
3. セルフケアのポイントを指先で押圧する。
4. ツーンと響くところや心地よく感じるところを重点的に行う。
*目安としては一箇所10秒ほどです。
5.反対側も同様に行う。
*画像だと分かりづらいかもしれないので動画を撮りました。
こちらもあわせてご覧ください。
顔出し引っ込み運動
寝たまま耳ピタポーズで後頭部と頚部の間の筋肉を緩めてあげたら、しっかりと頚椎の真上に頭(後頭骨)を乗せてあげる必要があります。
頚椎の真上の理想的な姿勢は『ここだよ』と身体に教えてあげてなじませて行くことが、とても重要になってくるわけなのです。
そのためのセルフケアの1つとして、「顔出し引っ込み運動」をご紹介しますね。
【顔出し引っ込み運動】
1.顔を突き出すように前に出す。
*最初に顔を前に出すことで、ガチガチに固まった後頚部をストレッチできます。
*後頚部をストレッチしてあげると、この後の2.の動きを行いやすくなります。
2.前に出した顔を、後ろに引っ込める。
*首の真上に頭が乗っかることをイメージして行います。
3.ゆっくりと1と2を1セットとして、10回行う。
*ガチガチに固まっていると、はじめは上手くできないかもしれません。
根気よく続けることで、少しずつ動かせるようになりますよ。
*最後は、顔を引いた状態で終わること。
顔を前に出した状態で終わってはいけないのは、顔出し猫背と同じ状態で終わるからです。
正しい顔の位置を身体に覚えさせることが、とても大切なのですよ。
動画でも説明しましたので、ご覧くださいね。
まとめ
認知症になりやすい人の特徴として、猫背が原因だとお伝えしました。
もちろん、姿勢だけが原因ではありません。
普段の食事などの、あらゆる要素が絡み合って蓄積されて起こる可能性が、十分に考えられるからです。
でも、猫背を改善して姿勢を整えておけば、先ほども説明したように脳内の老廃物を排泄しやすくなります。
そうすれば、認知症のリスクも軽減できますし、認知症の改善にも期待できます。
今回ご紹介したセルフケアを習慣にしていただいて、今後のために健康的な身体をつくっていただければと思います。
投稿者
川﨑玄輝(かわさきげんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師