リュックが猫背の原因、専門家がアドバイス!

「姿勢を良くするには、どんなバッグがいいの?」

よく聞かれる言葉です。両方同じように負荷がかかるのと、両手が空くこともあり、リュックを使う方も出てきていると思います。

 

また昨今ビジネス系リュックも出回ってきております。先日60代の数十億円規模の社長さんがリュックを使っていたのには、驚きました。

 

しかしながら、実はリュックってかえって猫背を作り出していることもあることをご存知ですか?

姿勢を良くしようとリュックに変えたにも関わらず、余計に姿勢が悪くなってしまうことがあります。

 

このことについて私からお伝えできればと思います。

 

 

 

 

リュックが猫背の原因、その訳は?

リュックを背負うことで、バランスと取ろうとする

リュックを背負うと、後ろの方向に荷重がかかるため、前方に体を曲げようとする働きが生じます。

写真の場合、顔を少し前に出しているのがわかると思います。またさらにリュックの位置が下がってくると姿勢が崩れてきます。

 

リュックの重さ

リュックの重さもポイントになります。例えばリュックとは異なりますが、ランドセル。子どもにとって、ランドセルの中に教科書やノートを入れての通学、結構重荷になっているものです。

リュックも重くなると、肩だけでなく他の部分でバランスを取るので、つらくなってきます。それが原因で猫背になることもあるのです。

 

リュックで猫背を予防するときのポイント

リュック紐の長さ

 

肩掛けのカバンやトートバックなどからリュックに変えて、鏡を見ながらこの方がおしゃれだからとヒモを長くしていませんか?

 

あまりヒモを長くし過ぎてしまうと姿勢を悪くします。

長いヒモのリュックで重い荷物を背負っていると、背中の丸まった猫背、顔が前に出た猫背になりやすくなります。

 

理想リュックのヒモの長さはリュックの下側が腰の仙骨部分に当たらないようにすること

リュックの上部が背中になるべく近づくように調節しましょう。

 

 

 

リュックの中の荷物の量

 

リュックの中の荷物が重たいと、しんどいはずです。だからこそその状態でリュックを背負って楽な姿勢をとろうとすると・・・背中を丸めて、膝を曲げます。

 

重いとどうしても後ろに重心が行かないように顔を出す。このような姿勢をとったほうがリュックを楽に背負えませんか?

 

できれば荷物の量を極力少なめにするのが理想です。そしてリュック自体の重さも軽くしておくことをオススメします。

 

 

 

 

リュックを背負っている時の目線に注意

 

 

 

 

それ以外にも、リュックを背負っていると、どうしても目線が下に行く方がいらっしゃいます。目線が下がると猫背になります。これ、意外と抜けてしまいます。

 

リュックを背負った時に気負わない

 

 

 

リュックを背負って歩いている時、前へ進もうと気持ちが先行して顔が前に出やすくなります。

 

顔だけ前に出ないように顎をひいて、耳を背骨の上に乗せるイメージで歩くようにしましょう。

 

 

まとめ

 

リュックを背負うことで、バランスを取ろうとして猫背になることが多いものです。よってリュックを背負う時に、

「リュックの紐は短めにしておくこと」「リュックの中の荷物の量を減らすこと(またはリュック自体軽めのものを使うこと)」

リュックを背負う時に、目線は下ではなく前に向けること。そして気負ってどんどん先に進もうとしないこと。山道などでは意外と猫背になっているものですよ。

 

 

記事の投稿者

小林 篤史(こばやし あつし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会 代表理事
著書に、「ねこ背は10秒で治せる!」(マキノ出版)など15万部(2020年12月現在)