筋トレで猫背が治らない3つの理由。正しいやり方には原則が!

 

 

 

基本的に、人は目の前のことに集中して生活しています。

家事、育児、仕事、趣味・・・

 

逆に目をそらしていたら何もできませんよね。

 

そうやって目の前のことに集中していると

知らず知らずのうちに身体が前かがみになり、猫背になります。

 

一方で猫背は見た目が老けて見えたり

肩こり・腰痛など身体の不調の原因になったりと

治していただきたい姿勢の代表です。

 

治す方法はいろいろあって

その一つに筋トレ(ウェイトトレーニング)がありますが

むしろ筋トレでは猫背が治らないことも珍しくないんです。

 

以下で詳しく書きます。

 

 

 

 

 

筋トレが猫背を治すために紹介される理由

 

 

 

 

筋トレが猫背を治す方法として紹介される理由は

身体をまっすぐに維持するために必要な

「体幹などの筋力が低下したから猫背になった」という考え方にあります。

 

確かにお年寄りや、長期の入院生活の後など

筋力が低下していると身体をまっすぐし続けることは難しいです。

 

 

 

 

また、私たちは普段自覚していませんが

常に地球の重力によって身体に負担がかかっています。

 

その重力に対抗する為にも最低限の筋力は必要です。

 

確かに、筋力をつけるために筋トレをすることは一理ありますから

マシントレーニングなどでマジメに頑張る方も多いようです。

 

ですが、(繰り返しになりますが)

それだけでは猫背は治せません。

 

 

 

 

筋トレで猫背が治らない3つの理由

 

では、なぜ筋トレ(ウェイトトレーニング)では

猫背が治らないのでしょうか?

 

私たち(社)日本施術マイスター養成協会の「美しい姿勢のつくり方」講座では

以下の3つをあげています。

 

 

1、猫背の状態の上にさらに筋肉がつく

2、筋バランスで補正しようとしても、自分で確認できないため困難となる

3、ウェイトを持った状態だと、正しい動きを意識しずらい

 

 

つまり、長い間猫背でいると身体にそのくせがついてしまいます。

猫背仕様ともいえます)

 

 

 

 

そういう方が、姿勢の自覚のないまま筋肉を鍛えると

頑張れば頑張るほど「猫背の上に筋肉が乗る」だけになります。

 

 

また、「筋バランス」というのは

自分の身体の筋肉の働きのバランスを感じることです。

 

例えば、猫背で背中が丸いということは

身体の後ろ側(背中側)の筋肉よりも

前側(胸やお腹)の筋肉が短縮を起こしています。

 

つまり、前と後ろの筋肉のバランスが偏っている状態です。

 

それが自覚できていると

バランスが均等になるように身体を使えるようになりますが

わからなければ猫背のままです。

 

 

 

さらに、ウェイトを手に持っていたり、マシンの負荷を感じたままの状態では

どうしてもそちらに意識がいくので

動き、つまりフォームが崩れてしまうリスクがあります。

 

 

 

 

崩れたフォームで鍛えても

残念ながら姿勢がよくなる可能性は低いです。

 

 

以上の3つの理由から

筋トレ(ウェイトトレーニング)では猫背が治らない人が多いのです。

 

 

 

 

猫背仕様の治し方 3原則

 

実は筋トレに限らず、猫背を治す方法が

正しいかどうかを判断する3つの原則があります。

 

それは以下の3つです。

 

1、硬い筋肉は動くように!

2、正しい身体の使い方を習得するように!

3、正しい姿勢を意識するように!

 

つまり、長期間猫背でいる人の身体をよく見ると

猫背の形で筋肉がガチガチに凝り固まっています。

(先ほども出てきた猫背のクセ=猫背仕様です)

 

筋肉が猫背の形で硬いままでは

姿勢を良くしようとしても、難しいでしょう。

取れたとしても違和感があります。

 

 

なので、先に筋肉に動きを出す必要があります。

 

 

また、「筋バランス」といった言葉も出てきましたが

そもそも正しい姿勢で身体を動かすことがわからなければ

猫背の上にさらに筋肉を乗せるような失敗を繰り返すだけです。

 

できるだけ負荷を掛けないようにしながら

正しいしいフォームで動かせるようにしたいものです。

 

 

 

 

また、普段から正しい姿勢が意識されていないと

いくら良い姿勢をとれるようになっても、すぐに猫背に戻ってしまいがちです。

 

初めのうちは、鏡で自分の姿勢をマメにチェックして

常に正しい姿勢でいるくせをつけるようにしましょう。

 

 

 

 

正しい身体の動かし方と正しい姿勢についての意識を持ちながら

猫背を治すことができたらいいですね。

 

どんなやり方も、この3原則に沿っていれば猫背は改善されますし

沿っていなければ治せないということです。

 

ちなみに、そういった意味では

筋トレに比べストレッチはひとりでできますし

それなりに改善効果があるのでおススメです!

 

 

 

 

 

まとめ

 

人は普通に暮らしているだけで猫背になりやすいです。

 

猫背は見た目も悪く、身体の不調の原因にもなりやすいので

様々な「猫背の治し方」が紹介されていますが

単に筋トレ(ウェイトトレーニング)をやっただけではなかなか治せません。

 

それは、猫背を治すための3原則に反しているからです。

 

猫背を治そうとする場合は、自分の身体がどのようになっているかを知った上で

正しい方法でやるようにしましょう。

 

 

姿勢についてのさらに詳しい情報や簡単ストレッチの方法などは

ぜひこちらの無料メールマガジンをご覧くださいね。

 

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投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長