五十肩は猫背で発症リスクが増加?!普段からバンザイのポーズで予防を!

 

 

”40代は男の働き盛り”なんていい方もありますが

ある年代を過ぎると身体の不調をより感じる方が多いようです。

 

もともと人は20歳位をピークに

体力・筋力・内臓の働きなど身体の能力が衰え始めるといわれます。

 

それに加えて社会人になると

健康的な生活、つまり規則正しい生活リズムや

定期的な運動習慣がもちずらくなり、それらも身体の衰えに影響してきます。

 

今回は、誰でもなる可能性のある「五十肩」について詳しく書きます。

 

 

 

 

五十肩は肩の組織が癒着している状態

 

 

ある日突然腕が上がらなくなったり、肩が痛くなったりすると

私たちは「五十肩」とか「四十肩」と呼んだりしますが

実はこれは俗語で正式な名称ではありません。

 

もともと医学的には肩回りの炎症で、

【肩関節周囲炎(肩周りの炎症)】という名前でした。

「加齢とともにおこる変性を基盤とした肩の障害」

を総称したものになります。

 

そして今では【癒着性関節包炎】といいます。

 

癒着・・・つまり、肩関節の周りの組織(筋肉や筋膜など)がくっついて

ひと塊になってしまう状態です。

 

なので、腕が上がるようにしたり肩の痛みをとるためには

癒着した部分を解除して元に戻さなければなりません。

 

 

 

ちなみに、五十肩の具体的な発症の仕方は以下となります。

 

肩関節自体の動きが悪くなった

  ↓

ローテーターカフ(肩の筋肉)の筋力低下

  ↓

肩の筋肉(棘上筋、上腕二頭筋長頭)の変性・炎症、癒着など

  ↓

五十肩発症

 

 

また、捻挫や打撲などの外傷が原因になることも意外と多いようです。

 

 

もし、発症してしまったら

早めに整形外科や整骨院へご相談ください。

 

 

 

詳しいことは後ほど書きますが

できれば発症してから対処するより、事前に予防することをおススメします。

その方がつらい痛みもなくていいですしね!

 

 

 

 

身体は動かさないと動かなくなる

 

では、予防についてお話します。

 

先ほどの発症の仕方をお話しましたが、その中で

関節の動きや筋力低下といった言葉があったかと思います。

 

人の身体は

動かさないでいるとだんだん動けなくなっていきます。

 

 

なぜ、そうなるのか?!

ここで【ルーの法則】についてお話しますね。

 

皆さんはこの【ルーの法則】という言葉を聞いた事がありますか

 

 

これは筋肉に関する法則のことで、簡単に言うと・・・

「適度に使われた筋肉は発達し、使いすぎたり使わな過ぎたりするとやせていく」

というものです。

 

また、関節の動き=柔軟性もこれに似ています。

 

普段の生活で動かす範囲内では、関節の可動域が限られてしまい

それ以上には腕や足が動かせなくなります。

 

つまり、オフィスなどで毎日仕事をしていると

バンザイのような”肩の高さ以上に腕を上げる動作”が減ることで

肩関節の可動域も限られてくるのです。

 

同様に、腕を高く上げる筋肉もやせます。

【ルーの法則】

すると肩関節の動きが悪くなって肩周りの筋力も低下します。

 

そして加齢による組織の変性などもあって

五十肩発症のリスクが徐々に高まるのです。

 

 

さらに、肩が前に巻き込んだ【前肩型猫背】の姿勢でいると

ますます肩は固まってしまいます。

 

(出典:一般社団法人 日本施術マイスター養成協会)

 

 

試しに意識して肩が前に巻き込んだ姿勢を作り

バンザイして両手を耳の横まで上げてみてください。

 

次に、肩をこうほうに後方に戻して姿勢を良くしてから

もう一度同じようにバンザイをしてください。

 

いかがですか?

腕の上がり方の違いを感じられたのではないでしょうか。

 

肩を前に出すと、良い姿勢のバンザイに比べて

途中までしか腕は上がらなかったはずです。

(それだけ肩関節の動きに制限がかかっているのです)

 

 

ところで、デスクワークというと

長時間パソコン作業をしていることが多いですよね。

 

パソコンでの作業は

手を前に出したままキーボードやマウスを操作するため

自然と肩が前に巻き込まれた状態になります。

 

それが毎日8時間続くとしたら・・・。

 

予防策としてもマメに姿勢をリセットしていきましょう!

 

 

 

 

五十肩を予防するストレッチ

 

五十肩を予防するためには前肩型猫背をリセットし、

普段からバンザイのような大きな肩の動きをすると効果が期待できます。

 

よく前肩型猫背を治そうと

肩甲骨を寄せるエクササイズが紹介されていますがそれだけでは不十分です。

 

 

 

しっかり腕も持ち上げて肩全体を動かすことがポイントです!

 

ただ、運動の習慣がないと

ついやることを忘れてしまったり、継続しにくいかもしれません。

 

 

そういう場合には私が所属する

 一般社団法人日本施術マイスター養成協会取り扱っている

「背すじのびのび枕」というグッズをお薦めしています。

 

(出典:一般社団法人 日本施術マイスター養成協会)

 

この枕の使い方は、写真のように背中に枕を当てて

仰向けに寝て「バンザイ」するだけです。

 

時間は、1~2分程度で良いので

毎晩寝る前にやる習慣をつけると、前肩型猫背のリセットと

五十肩の予防効果が期待できます。

 

 今、出回っている姿勢改善グッズの中には

「硬くて、使うと痛い」といったものもあるようですが

「背すじのびのび枕」は背中に当てたときの気持ち良さにこだわりがあるため

とても気持ちが良いです。

 

私も毎晩寝る前の習慣にしてるんですよ!

 

参考:https://jmtta.org/at-home/thinking/

【自宅でできる猫背矯正・猫背を本当に治す考え方】

 

 

 

 

まとめ

 

40代、50代と、年齢とともに五十肩の発症リスクは高まります。

 

それは加齢による肩回りの組織の変性や癒着といったものが原因ですが

肩の運動不足や前肩型猫背も関係あります。

 

そのため、普段からストレッチなどして予防に努めたいものですが

これまで運動の習慣がないとなかなか難しいかもしれません。

 

 そういう方は、寝るだけで猫背の改善と五十肩の予防効果も期待できる

「背すじのびのび枕」でバンザイポーズ!毎日楽々エクササイズ

をお薦めいたします。

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター

太極拳整体創始者、立身堂整骨院院長