在宅介護の不安解消?介護予防の手引書をご紹介!

 

自分自身はもちろんですが、大切なご家族には

「ずっと健康で元気に過ごしてほしい」と誰もが願うことではないでしょうか?

 

 

ただ、現実問題として日本人の平均寿命が顕著に伸び続ける一方

介護を必要としない健康寿命は横ばいです。

 

 

しかも・・・

 

 

平均寿命と健康寿命の差はおよそ10年ですから

このままの生活では、10年は介護が必要となるかもしれません。

 

 

こうなってくると、家族は在宅での介護も余儀なくされ

日に日に不安も増すのではないでしょうか?

 

 

さらに、要介護の方々の体力低下が著しくなれば介護時間も必然的に増加してきます。

 

 

すると介護するご家族の負担も比例して増加することで

共倒れという不安までついてくることとなるでしょう。

 

 

こういった将来への不安を解消するためには

介護を必要としない早い段階から、健康維持について積極的に考えていく

必要がありそうですよね。

 

 

そのために、普段から実践できる事があります。

その中でも、今すぐ始めていただきたいこと

それは・・・何だと思いますか?

 

 

 先に、結論を言いますと

 

 

『姿勢を整えておく』です。

 

 

なぜなのか?!

 

 

これから、詳しく説明いたしますね。

 

 

分かりやすいよう、日本の介護状況を一緒にみていきましょう。

ここでは、内閣府の平成29年度版高齢社会白書(全体版)を参照させていただきます。

 

http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_2_3.html?fbclid=IwAR1uLWZzqioASaEVF1uB-M0cF1GdLYsiTUW0xuyKDNuw8xcY6a51Wq4ot1U

 

 

 

 

 

要介護等認定状況

 

 

こちらの表の要介護の割合をご覧ください。

 

65~74歳と75歳以上の被保険者について、要介護の認定を受けた人の割合をみると

65~74歳が3.0%であるのに対して

 

 

75歳以上では要介護の認定を受けた人は23.5%

要介護の認定を受ける人の割合が大きく上昇していることがわかります。

 

 

つまり、この割合が上がり続けていく限り健康寿命は延びないわけです。

 

 

 

 

 

介護が必要となった主な原因とは

 

 

介護が必要となった主な原因についてみると

「脳血管疾患(脳卒中)」が17.2%と最も多く、次に「認知症」16.4%

「高齢による衰弱」13.9%「骨折・転倒」12.2%、「関節疾患」11.0%となっています。

 

 

この中には、意識すれば改善できる項目が2つあります。

 

 

どの項目だと思いますか?

 

 

実は、「骨折・転倒」「関節疾患」です。

 

 

なぜなら、これらは姿勢の崩れが原因で起こることが多いからです。

姿勢が崩れることで身体のバランスが乱れ、転倒し易くなります。

 

 

お年寄りは骨密度が低いので、転倒すれば骨折のリスクも高まります。

 

 

また、身体のバランスが崩れると股関節や膝関節へ負担がかかるため

変形性股関節症や変形性膝関節症のリスクも高まるわけです。

 

 

表を見ると、「骨折・転倒」と「関節疾患」を合わせる23.2%にもなります。

この割合が減少すれば、介護を必要としない方の割合が増え

結果的に健康寿命を延ばしていけるというわけです。

※関節疾患において、ここではリウマチなどの難病は除きます。

 

 

 

 

 

同居介護者が1日のうち介護に要する時間はどのくらい?!

 

 

ここで注目していただきたいのは

要介護1から要介護5へと介護度が高くなるにつれて

「ほとんど終日」という項目の割合が増えていく点です。

 

 

要介護4以上ではおよそ半数以上が、ほとんど終日行っていることになります。

 

 

こうなってくると、介護する側の負担が大きくなり・・・

重労働な上に睡眠時間が削られることも多く

疲労困ぱいでダウンする可能性も出てきます。

 

 

これでは、共倒れになってしまいますよね?

ご家族が要介護になる前に、できるだけ早く手を打つ必要があります。

 

 

 

 

 

介護する側の姿勢にも悪影響?!

 

 

私が施術していた方で、ご家族の介護を10年以上されていた方がいました。

その方は右利きで、右手を中心に相手の体を起こしたり、横にしたりされていたようです。

 

 

うした生活を10年以上続けた結果・・・

身体が右側に傾き、側弯症になっていたのです。

 

 

*側弯症(そくわんしょう)とは、脊柱(背骨)が変形し、左右のどちらか側方に傾く疾患です。正常な脊柱は前や後ろからみると真っ直ぐな形をしていますが、何らかの原因で脊柱が側方に曲がってしまいます。側弯症の診断はその傾きの角度(コブ角)をみることで行います。

参照:Medical Note

https://medicalnote.jp/contents/180301-002-VK

 

 

しかも、こうした事例が一人ではなく数人いました。

介護する前は、みなさん背骨は側弯していなかったとのこと。

 

 

つまり、右側を酷使しすぎた結果の代償というわけです。

 

 

この方たちは、側弯という見た目だけの問題だけではなく

こういった症状も訴えていました。

 

・呼吸が浅い

・動悸がする

・歩行時ふらつきやすい

・腰痛がある

・足裏の感覚が鈍い

 

 

身体が大きく傾くことで、内臓が圧迫されます。

肺や心臓の機能低下を引き起こすわけです。

 

 

身体が傾くことで、立位や歩行時のバランスが取れなくなります。

つまり、ふらつきやすく転倒の危険性も出てくるわけです。

 

 

側弯する事で、身体の軸である背骨に大きな負担がかかります。

腰痛などが出るのも理解できますよね?

 

 

背骨が歪むことで、背骨から出ている下肢に通じる神経を圧迫します。

神経の伝達が上手くいかないので、足の感覚も鈍くなるわけです。

 

 

感覚が鈍くなれば、さらに転倒のリスクも高まり介護生活を余儀なくされる可能性も出てきます。

 

 

大切なご家族のために、愛情込めて介護していても

このような結果になれば、日常生活を楽しく過ごせなくなってしまいます。

*上記の側弯症の方々は、姿勢を改善することで症状も改善しています。

 

 

以上のことから、介護される側だけでなく

介護する側も含めて姿勢を整えておく必要があるわけです。

 

 

 

 

 

家族みんなで今すぐはじめよう!超簡単エクササイズ

 

要介護にならずに、健康寿命を延ばすために

姿勢を整えていくことの大切さがご理解いただけたかと思います。

 

 

そこで・・・・・・

 

 

今回は、ご家族全員で今すぐはじめられる、超簡単エクササイズをご紹介しますね。

一緒にやってみましょう。

 

 

 

 

【かかと上げストン運動】

① ふらつくことなく身体を安定させるために、壁などに手を当てて立つ

 

 

②かかとを出来るだけ上げる

 

 

③一気に床にストンとかかとを落とす

 

 

④これを10回行う

 

 

ポイント

・かかとを落とす際に、一気に落とします。

・かかとが床にストンと落ちた瞬間の振動を頭まで感じてください。

 この振動が、足裏・膝・股関節・背骨・頭と伝わることで

身体のバランスを整える効果があります。

 

 

いかがでしたか?とても簡単ですよね。

これは、普段お年寄りの方に実践していただいているものです。

ご家族で、安心して行ってみてくださいね。

 

 

1人では続かないこともあります。

ぜひ、ご家族みんなで習慣にしてみてはいかがでしょう。

 

 

 

 

まとめ

ご覧いただいたように、姿勢を整えることで介護予防は十分できます。

でも、お伝えしたエクササイズを1人で続けるのは、なかなか難しいです。

 

 

介護される側だけでなく、介護する側の健康のためにも

みなさんで楽しく行ってみてください!

 

 

今回お伝えしたエクササイズのほかにも簡単にできるものを知りたい方は

こちらの無料メール講座を読んでいただければと思います。

 

 

「健康的に」美しい姿勢づくりワークショップ

 

姿勢を整えるために必要なエクササイズを、すべてご紹介しています。

メール講座を有効に活用いただき、

1人でも多くの方がいつまでも笑顔で健康に過ごしていただけたら嬉しいです。

 

 

 

 

投稿者

川崎 玄輝(かわさき げんき)

 

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師