手足の冷えは血管が踏まれていることが原因!その理由とは?

 

 

女性に多い手足の冷えですが、先日、自身のFacebookでアンケートをとってみたところ

男性でも冷えの症状を訴える方が少なくないことがわかりました。

 

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そもそもなぜ手先、足先が冷えるのか?

 

 

気温が下がり寒さが増してくると、無意識に身体が縮こまってしまいます。

すると、血管が収縮し手足の末端に血液が行き届かなくなるというわけです。

 

 

ですが、ここで1つの疑問が出てきます。

暖かい室内にいるなど身体が温まっているときは、血管は収縮しないので

手足が冷えるはずはないですよね?

 

 

実際、暖かい室内にいても手足の冷えを訴える方がとても多いのです。

つまり、手足の冷えは血管が収縮することだけが原因ではないことがお分かりかと思います。

 

 

真夏でも、常に冷えているという方もいます。

 

 

 

 

さて、姿勢の専門家として日々施術をしていて

手足の冷えは「あること」が原因だと気付きました。

実際に、施術でその原因を取り除いてあげれば手足の冷えが改善するのです。

 

 

これから、そのあることについて説明しますね。

 

 

 

 

 

手足の冷えの黒幕『あること』とは!?

結論を先にお伝えします。

 

 

その『あること』とは・・・

 

 

『血管が踏まれていること』

 

 

血管が収縮して冷えるのではなくて、踏まれて冷えるのです。

踏まれるとはどういうことなのか?!後ほど詳しく説明します。

 

 

その前に、四肢末端の冷えの症状と

一般的に言われている原因と解消法を見ていきましょう。

 

 

今回は、「足もとからエイジングケア」のホームページを参照させていただき

私の見解をお伝えします。

 

http://sunpac.co.jp/column/end-sensitivity-to-cold-_-improvement/

以下、赤字の部分が私の見解です。

 

 

 

一般的な末端冷え性の主な症状

 

①手先、足先の冷え

体温が正常でも、手足の指先だけが冷えている状態です。

 

 

寒くなると血管が収縮するため血流が悪くなり

心臓から送り出される温かい血液が体の隅々の毛細血管まで行き届かず、冷えを起こします。

 

 

冷えがひどい時には痛みを感じることもあります。

 

 

②不眠

人間は体温が下がると眠くなるので、眠りに入るとき体は体温を下げて熱を放散し

皮膚体温が上がるようにできています。

 

 

ですが、就寝前に手足が冷たいと体温が下がらないので、眠れなくなってしまうわけです。

 

 

③しもやけやあかぎれ

冷えにより手足の血行に障害が起こると、赤い発疹や腫れが生じてきます。

 

 

さらに、かゆみや痛みをともなう「しもやけ」や

水分不足による肌の亀裂や出血、痛みをともなう「あかぎれ」を引き起こします。

 

 

※これらは、冬に限らず夏でもなる方もいます。寒さからの冷えだけが原因ではないわけですね。

 

 

 

一般的な末端冷え性の原因

 

①寒い環境

体温を調節している自律神経は、寒さを察知したときに交感神経が優位になり

皮膚や体の末端の血流を滞らせることで、体の中心部の体温を維持しようと働きます。

 

 

すると、冬の屋外などの環境下では、末端部分は特に冷えやすくなります。

 

 

※寒い環境では、特に末端は冷えやすいです。

暖かい環境で改善するのであれば冷え性というより一時的に冷えただけの可能性もあります。

 

 

 

②筋肉量不足による血行不良

血行不良は冷えに繋がります。

その大きな要因のひとつに筋肉量の不足があります。

 

 

筋肉は心臓と同じように血液を全身に送るポンプのような働きをするため

筋肉量が少なく動きが小さいと全身へ送ることができず、血行不良を招きます。

 

 

こうしたことから、男性よりも女性に冷え性が多いのは筋肉量が少ないからです。

さらに、筋肉量が少ないと熱を生み出すことができないため、体が冷えやすくなります。

 

 

※筋肉は血流のためのポンプの役割を果たしてくれるので、とても大切です。

ただ、筋肉量が多くても冷え性の方がいるのは事実です。

 

 

 

③体内の血液循環が悪い

低血圧、体内の水分不足や食生活の乱れ、コレステロールの摂りすぎなどは

体内の血液循環を悪くするため、血行不良の原因に。

さらに糖尿病なども血行障害の原因となります。

 

 

※これらに関しては、その通りだと思います。

 ただ、冷え性というより食生活の乱れや病気による合併症と考えた方がいいかもしれません。

 

 

 

④ストレスによる血行不良

ストレスを感じると交感神経が優位に働き、私たちの体は緊張します。

この緊張状態が長く続くと、血管が収縮したままになるので血行が妨げられます。

 

 

また、ストレスにより副腎から出るアドレナリンは

ストレスを緩和する一方で血液を粘性にすることがわかっています。

 

 

※その通りだと考えます。

ただ、ストレスが解除されたにもかかわらず冷えるのであれば

ストレスが原因でない可能性が高いです。

 

 

 

一般的な冷えの解消方法

 

ストレッチ

 

 

冷えを感じたら、手足の力を抜いて手首・足首をブラブラさせたり

手と足の指を意識的に動かしたり、指を挟んで 10秒ずつ刺激してみましょう。

簡単に血行促進効果が得られます。

 

 

※ストレッチは、姿勢改善にもなりますしとてもオススメです!

 ただ、的確な目的をもって行わないと意味がありません。

 

 

 

②冷えに効くツボ

体を温め血行を促し、冷えの解消に効果があるツボは以下のとおりです。

 

※ツボ押しは食後、飲酒後、サウナ後、発熱時、体調不良時

妊娠中、心臓の悪い方などは控えましょう。

 

 

 気海(きかい)

 合谷(ごうこく)

 三陰交(さんこういん)

 太谿(たいけい)

 築賓(ちくひん)

 臀中(でんちゅう)

 八風(はちふう)

 胞肓(ほうこう)

 

※ツボは効果があると考えますが、的確に刺激をしないと効果を感じられないです。

 

 

 

③お腹を温める

重要な器官が集中している内臓が冷えると、体はまず内臓を温めようとするため

血液は中心部であるお腹へ集中して手足の末端まで行き届かなくなります。

腹巻やカイロなどで意識的にお腹を温め、体内の血液の偏りを防ぎましょう。

 

 

※お腹を温めることで、周囲の筋肉が緩んで骨盤を整える効果もあります。

 骨盤が整えば、下肢への血流も改善するので冷えも改善されます。

 ただ、温めるのをやめたとたんに冷えてしまう可能性もあります。

 

 

 

④体を温める食べ物、飲み物を摂る

体を温める食べ物は血流を促進するので

冷えを感じるときは食べ物や飲み物を温かいもの、または常温を選びましょう。

 

 

また、ニンジンやレンコン、ごぼうなどの根菜や、生姜や唐辛子

ココアなど体を内側から温めてくれる食材も効果的です。

 

 

食べ物のバランスを考え、献立を考えるのが面倒という方は

それぞれの栄養素が含まれるサプリメントを摂取するのも一つの方法です。

 

 

※人の身体は食べたものでできるので、とても大切です。

ただ、細胞の入れ替わりなどを考えると、冷えの改善には少々時間がかかるかもしれません。

 

 

 

⑤有酸素運動

 

 

筋肉を使うと血行が促進されるので、日常的に体を動かす習慣をつけることが大切です。

まずは通勤の際など1駅分歩いてみる、階段を使うようにするなど

日常生活で体をいつも以上に動かす工夫をしてみてください。

慣れてきたら、ウォーキングなど軽い運動を始めるといいでしょう。

 

 

※適度な運動は血流が良くなるので効果的ですが

身体のバランスが悪い状態で行えばかえって負担になり冷えが悪化することも考えられます。

 

 

 

⑥リラックスして血流を促す

副交感神経を優位に働かせると血管が広がり血流が良くなります。

副交感神経はリラックスしているときに活発になるので

気持ちが落ち着く音楽を聴く、好きなことをする

意識して深呼吸をするなど、リラックスできる時間を意識的につくりましょう。

 

 

※リラックスすると、血管が広がるので血流も良くなります。

リラックスしていても、手足の冷えが改善しない場合は他に原因があると考えます。

 

 

 

⑦ぬるめのお風呂に浸かる

 

 

入浴には、温熱効果や水圧による血流やリンパの流れを促進する効果があります。

38~40℃くらいのぬるめのお湯に浸かることで副交感神経が優位になり

リラックス効果により血行が良くなります。

 

 

さらに末端の冷えには入浴中の足のマッサージが有効です。

特に第2の心臓と言われるふくらはぎや、冷たくなりやすい足先や足裏は

しっかりとほぐして隅々まで血液をめぐらせましょう。

 

 

※お湯に浸かることは、手足の冷えの解消に効果的です。

ただ、人によってはお風呂から上がってすぐに冷えることも少なくないようです。

 

 

以上のことから

一般的な冷えの解消方では、根本的な改善にはならないと考えます。

このことを踏まえて、本題についてお話します。

 

 

 

 

そもそも血管が踏まれているとは?!

 

最初に、手足の冷えの原因は『血管が踏まれていること』お伝えしました。

どういったことなのか・・・?以下で説明します。

 

 

もちろん、誰かに身体を踏まれているわけではありません。

ここでいう『踏まれる』とは、『筋肉に圧迫される』ということです。

 

 

筋肉が縮んで硬くなれば、その中を通っている血管はギュッと圧迫されます。

そうすると、どうなるでしょうか?

 

 

圧迫された部分から先へは血液がうまく流れません。

血行不良になれば血液が滞ってしまい、冷えになるわけです。

 

 

蛇口に取り付けたホースを思い出してください。

 

 

ホース(血管)を踏んだまま蛇口をひねっても、水(血液)がうまく流れませんよね?

 

 

糸電話ではどうでしょう。

糸(血管)を指でつまむと、会話(血液)が聞こえませんよね?

これらと同じことが身体の中で起こっていると考えてください。

 

 

次に、暖かい環境にいる時や、お風呂で温まってもすぐに冷えてしまう理由ついて解説します。

 

 

 

 

 

暖かいところでも冷えてしまうのは、姿勢の悪さが原因!?

 

手足の冷えの原因が寒さであれば

暖かい室内にいたりお風呂で温めさえすれば解消するはずです

 

 

それでも冷えは解消しない・・・

つまり、寒さが原因ではないということですよね?

 

 

姿勢の専門家として、大勢の方を施術していく中で

手足の冷えは、姿勢の悪さや猫背が原因なのではないかと考えるようになりました。

 

 

そこで、冷え性の方に猫背矯正を続けたところ

個人差はありますが、冷えが解消していったのです。

 

 

ちなみに食生活などは普段通りにしていただき

姿勢に関すること以外は何も変えていません。

 

 

では、なぜ姿勢を整えることが冷えの解消になるのか?

そのカラクリについてお伝えします。

 

 

 

 

 

姿勢の悪さが冷えの原因?!そのカラクリとは?

 

例えば、長時間デスクワークをしている方の姿勢をイメージしてみてください。

次のパターンが多いのではないでしょうか?

 

 

①首が前傾し、顔を前に出している。

 

② 肩が前に巻き込んでいる。

 

③ 腰から背中が丸くなっている。

 

④お尻ではなく腰でイスに座っている。

 

 

こうした姿勢が習慣になれば、その姿勢が当たり前になります。

こういった悪い姿勢や猫背が原因となって

『筋肉が血管を踏んでしまう』ことに繋がるのです。

 

 

 

 

手の冷えは、こうして起こる!!

 

先ほどののように顔を前に出した姿勢だと

それ以上顔が前に行かないように無意識に首が耐え続けます。

 

 

すると、首をとりまく筋肉が収縮し血管を踏むように圧迫し続けます。

首を通る血管は手の方まで伸びているので圧迫されたところから手にかけての血行不良が起きます。

これが手の冷えとなるわけです。

 

 

 

 

足の冷えは、このように起こる!!

 

先ほどの姿勢を見てみてください。

腰から背中が丸くなると、お尻ではなく腰でイスに座ることになります。

 

 

このままの姿勢が構築されれば、立った時こんな姿勢になるわけです。

 

 

膝が曲がっているのがお分かりでしょうか?

太ももの裏の筋肉(ハムストリングス)が短縮することで

膝を伸ばせず曲がった状態になるわけです。

 

 

このハムストリングスが短縮し続けることで

太ももの裏を走る血管を踏むように圧迫し続けます。

 

 

この血管は足先まで伸びていきますから

圧迫されたところから足先にかけての血行不良が起きて

足元が冷えるということが想像つくのではないでしょうか?

 

 

上に挙げた姿勢でなくても、悪い姿勢であれば

どこかしらの血管を圧迫し続けて冷えが起こります。

 

 

以上のことから

手足の冷えは、血管が筋肉に踏まれている(圧迫している)ことが原因なのです。

 

 

 

 

まとめ

寒い日に身体を温めても冷えが解消しなかったり、夏でも冷え性なのは

悪い姿勢で血管が圧迫され続けることが原因だとご理解いただけましたか?

 

実は、私も以前は10年ほど冷え性で苦しんでいたのです。

当時は、なぜ冷え性になったのかわかりませんでした。

 

猫背矯正の専門家として

自分で姿勢を整えていくうちに、冷え性も解消されてきました。

 

ご自身で姿勢を整えていくことは可能です。

 

 

 

私が行っている姿勢を整える方法を

 

無料のメール講座ワークショップでお伝えしているので

冷え性でお悩みの方はご覧ください。

 

 

「健康的に」美しい姿勢づくりワークショップ

 

日でも早く冷え性から解放され、健康で過ごしていただけたら嬉しいです。

 

 

 

川崎 玄輝(かわさき げんき)

 

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師