皆さんは、子どもの頃から
いわゆる”体育座り”をしてきた経験があるかと思います。
もしかすると・・・
その座り方、今でも癖になっていませんか?
ご家族やお知り合いの方など思い返してみてください。
たまに飲み会などで周りを見渡すと、体育座りで会話している方が目に入りますが
こちらも無意識に行っているようです。
でも・・・
小さい頃から慣れ親しんできた姿勢も
そろそろ真剣に直した方がいいかもしれませんよ。
なぜなら・・・
体育座りの癖をなくすこと自体が、
『日本を元気にする秘訣!!』
だからです。
なぜ、断言できるの?
そう思われた方が、多いかもしれません。
これから詳しく説明していきますね。
その前に体育座りの歴史や理由について、見ておきたいと思います。
なぜなら、先生も、児童や生徒も
ここをしっかりと理解している方が少ないからです。
歴史や理由についての理解が深まれば
体育座りの癖を直そう!と思っていただけるはずですから。
体育座りの始まりとは?!
インターネットで、『体育座り 始まり』と検索すると色々な情報が出てきます。
今回はその中から、2つご紹介させていただきますね。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』を参照しました。
ここには、このように書かれています。
「体育座り」が学校教育に取り入れられた歴史は
昭和40年に作成された『集団行動指導の手びき』がきっかけとあります。
また、別のサイトで興味深い内容を見つけたので、こちらも参照してみますね。
【今日の疑問:何気にやっている「体育座り」の本当の意味ってなんですか?】
ここには、このように書かれてあります。
引用しますね。
「この姿勢はナチス・ドイツが開発したと言われていて、日本では戦後GHQによって、学校教育に取り入れられた座り方です。この姿勢により、目線が下になり、口もポカンと空き、気道も開くので食べ物を誤飲しやすくなります。また、内臓は下垂し、足自体が地面を押していない骨盤・尾骨の位置関係から、内側に圧力がかかり変形がひどくなります。更に、頸椎3、4番がつまり、上顎運動になります。胸椎の圧迫、呼吸の異常が起きたりします。まさに『手も足も出せない』状態であり、体を使った洗脳政策のひとつです。海外ではこの姿勢はないようです。」
このようにあります。
ほかにも調べてみましたが、先ほどご紹介した『ウィキペディア(Wikipedia)』では
昭和40年に作成された『集団行動指導の手びき』がきっかけとありましたが
戦後間もない時期から、導入されていた可能性があります。
そうすると、私たちは戦後70年以上も癖付けられていたわけですね・・・
さらに検索してみると
日本以外の国ではほとんどこの体育座りをさせていないようです!
いずれにしても、身体への悪影響は大きいと感じています。
それでは、体育座りの癖が身体に与える悪い影響について見ていきましょう。
体育座りが身体に与える悪影響とは?!
体育座りとは、このような姿勢です。
つまり、お尻を地や床などに着けて、両脚の膝を立てて踵を揃え
両腕は両膝を抱え込む姿勢ですね。
この画像を見ながら、身体にどのように影響を与えていくのかを見ていきます。
①頭がボーっとする!!
体育座りをしていると頭の後ろ、つまり後頭骨と首の間が詰ってきます。
この状態が長時間続くと、ポカーンと口を開けたようになってしまうのです。
デスクワークや事務作業をされている方にも多い姿勢なのですが
思考能力が落ちて、頭がボーっとしてきますので注意したいです。
子どもの頃から癖になってしまうと
学力にも影響が出てくる可能性があるのでは?と危惧しています。
②胸が圧迫され酸欠状態になる!!
上の画像を見ていただくとお分かりのように
両腕で両膝を抱えることで背中が丸くなります。
この状態だと胸が圧迫され開けず、深い呼吸ができません。
身体に必要な酸素を充分に取り込めないため、酸欠状態になってしまいます。
身体の栄養である酸素が細胞レベルで行き渡らなければ
当然疲れやすくなります。
③内臓が機能低下を引き起こす!!
胸が圧迫され続けることで、内臓は下垂せざるを得なくなります。
胃腸が圧迫されれば、脳からの指令がうまくいかなくなるので
本来の機能を最大限発揮できなくなり、消化不良や便秘の原因になります。
さらに内臓が萎縮することで大病の原因になるリスクも出てきます。
ちなみに、果物の桃は圧迫されると傷み、茶色く変色して腐ってしまいますね。
私は、内臓にもこの桃と同じような状況が起こると考えています。
多くの内臓疾患は、こういったことから始まっているのかもしれませんね。
④筋力低下で正しい姿勢を保つことができない!!
実際に体育座りをしてみるとお分かりかと思いますが
お腹(丹田)がフニャフニャして力が入りません。
お腹周りの筋肉が使われずに正しい姿勢を保つことができず
猫背になってしまうわけです。
ちなみに、古来、畳の上で暮らしていた日本人は
地べたに座るときは、正座やあぐらや立て膝でした。
これらは、自然とお腹まわりの筋肉が鍛えられる姿勢なんです。
⑤側弯症の原因にもなりかねない!!
体育座りは、硬い床などで尾てい骨を圧迫してしまう姿勢です。
尾てい骨から上にある背骨を、押し上げている状態が続きます。
すると身体は、下からの押し上げる強い力を回避しようと
横への動きしかなくなります。
これが習慣化されれば、側弯症になる可能性もでてくるわけですね。
文字で説明すると理解しづらいかと思います。
そこで、とてもわかりやすいYouTube動画がありましたので、ご紹介させてください。
タイトルだけ見ると怖い気もしますが、とても大切な話をしてくれていますよ。
【歯と全身と生き方・奴隷座り】
成長期は側弯症になりやすいので
皆さんのお子さんやお孫さんにも注意してあげたいですね。
ご自宅では、尾てい骨を圧迫しない正座やあぐらをさせてあげると良いですよ。
以上の理由から
体育座りの癖を直すことで、身体は健康な状態に向かう可能性が高いです。
まして子どもの頃から健康体でいられたら
これからの日本を元気にしていけるのではないでしょうか?。
なぜなら・・・
日本の未来は、子どもたちにかかっているのですから。
まとめ
ここまで、体育座りが身体に与える悪影響についてお話ししてきました。
そうは言っても、学校の義務教育では集団行動を余儀なくされることが多いです。
つまり、今すぐに体育座りをなくすことは難しいです。
なので、子どもの頃から
自分で正しい姿勢を作れるようにしておくといいですね!
私たち猫背矯正マイスターは
月に2回『健康的な美しい姿勢づくりワークショップ』を開催しています。
https://jmtta.org/beautiful-posture/
わずか60分ですが、その場で自分で姿勢を整えるようになっていただいています。
今後の健康のためにも
ぜひ、お子さんと一緒に参加なさってみませんか?
投稿者
川崎 玄輝(かわさき げんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師