マジメもほどほど…休み休みにしましょう

 

「日本人の8割は猫背」といわれるくらい

世代を問わず猫背の人が増えています。

 

 

その為、猫背を直す方法もたくさん紹介され

(思えば、この記事もその一つですね。笑 )

猫背矯正・姿勢矯正を行う治療院・スタジオもずいぶん増えました。

 

 

猫背を直そうと、一生懸命がんばって体操をしたり

治療院に通って猫背矯正を受けたりして

良くなっていく人もいれば、あまり変化がないという人もいます。

 

 

いったい何が違うのでしょうか?

 

 

実は一生懸命マジメにやればやるほど

かえって姿勢が悪くなる場合もあるのです。

 

 

以下で詳しく書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

まず猫背や姿勢について知りましょう

 

”猫背”とひと口にいってもどういう姿勢が猫背なのか?

具体的に説明できますでしょうか?

 

 

まず、猫背とはどういう姿勢で、正しい姿勢がどういう姿勢か

具体的に説明できるようでなければ、猫背を直すことは難しいです。

 

 

それは、例えるなら地図を持たずに

世界旅行をするようなものだからです。

 

 

私たち姿勢の専門家・猫背矯正マイスター®

そして美しい姿勢スペシャリストでは

猫背を以下の4つに分類しています。

(出典:一般社団法人 日本施術マイスター養成協会)

 

 

 

 

1、円背型猫背

 

背中が丸くなった、一般的な猫背です。

背中の上の方が丸くなっています。

 

 

 

2、前肩型猫背

 

「巻き肩」ともいわれます。

肩(肩甲骨)もしくは上腕の骨が前に巻き込んだ猫背です。

最近は、「スマホ肩」という人もいるようですね。

 

 

 

3、顔出し型猫背

 

「首猫背」「スマホ首」ともいわれる

首が前傾して顔が前に出た猫背です。

 

 

 

4、首なし型猫背

 

 

肩が盛り上がったり、首が短く見えるような猫背ですが

今までの3つのタイプの複合型ともいえます。

 

 

たいていの猫背はこれらのうちのどれかか

もしくは組み合わせて分類できます。

 

 

そうして、猫背になっている部分をねらって直していくことが

効果を出す第一歩といえるでしょう。

 

 

 

 

 

 

実は猫背は骨盤が原因

 

さらに詳しくいうと・・・

背骨の土台で身体の中心にある骨盤の歪み・傾きが

そもそもの猫背の根本原因でもあるといえます。

 

 

骨盤は本来まっすぐ立っているもので

だからこそ正しい姿勢をとることができます。

 

 

ですが、普段なにげなくとっている不良姿勢で骨盤が傾く

倒れないようバランスをとろうとして、無意識に猫背になってしまいます。

 

 

骨盤が傾いた状態を無視して、前に出た首や肩だけを正しい位置に戻しても

やがて猫背は再発してしまうのです。

 

 

よって、猫背を直す順番は、

骨盤→背中・肩・首の猫背の部分ということになりますね。

 

 

 

 

 

 

猫背で固まった身体はストレッチで伸ばす

 

長い間、猫背でいた人の身体は、骨盤を含めた骨格や筋肉が

猫背の形でガチガチに固まっていることが多いです。

 

 

なので、毎日少しずつストレッチをして固まっている筋肉をのばし

骨格も正しい位置で良い姿勢をとれるようにしていきましょう。

 

 

もしも筋肉がガチガチに固まったまま背すじを伸ばそうとすると

筋肉に力を入れて無理やり背すじを伸ばすパターンになりやすく・・・

 

 

それでは、やっていてとても辛いですし

疲れて(諦めて)すぐ元の猫背に戻ってしまいます。

 

 

繰り返しになりますが

猫背を直す時に姿勢の状態を意識せず、力技でただ背すじを伸ばそうとすると

たいてい無理に胸を張ろうとします。

 

 

胸を張る動作は、反り腰を悪化させて骨盤の前傾にもつながるので

マジメに頑張るほど猫背が悪化していきます。

 

 

せっかく頑張っているのに一つもいいことがありません・・・(泣)

 

 

なので、「マジメもほどほどに」「マジメも休み休み」

と言いたくなってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 

背骨はS字を描いてまっすぐにはならない

 

私たちを含めて猫背矯正をする人たちは

「背すじをまっすぐに」という言葉をよく使います。

 

 

ですが、実際の背骨は

横から見るとゆるいS字を描いていますよね?

 

このS字がクッションの役割をして

ボーリングのボールほどの重さといわれる頭や

身体の重さを支えるようになっています。

 

 

逆にいうと、正しい姿勢では

背骨は”緩いS字カーブ”でなければいけません。

 

 

「まっすぐ」というのは、あくまで

イメージをわかりやすく伝えるための方便なのです。

 

 

ちなみに、首の骨(頸椎)のカーブがなくなったものを「ストレートネック」といって

首のコリの原因になり、悪化すると手の痺れや痛みが起きることもあります。

 

 

なので、頭が背骨の上にしっかり乗り、重心線が身体の中心にある。

そんな身体の状態でいられたら(がんばらなくても)

正しい姿勢をとれるということになるのです。

 

 

余談ですが、無理して背中を”真っ平”に伸ばした姿勢は

「円背」の反対で「平背」と呼んだりします。

 

 

何事もそうですが

姿勢・背すじも”ほどよく丸く”、”ほどよくまっすぐ”といった

「中庸」が理想といえるかもしれませんね。

 

 

改めて正しい姿勢を簡単にいうと

真横から見た時に下図のように身体の中心を

まっすぐ一本の軸が通っているような姿勢です。

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

・まじめにがんばって猫背を直しても効果に個人差がある

・効果がない人は姿勢について具体的な理解が必要

・正しい姿勢では背骨は緩いS字を描き、身体の中心を一本の軸が通っている

・猫背でガチガチの身体はやたらマジメにがんばればいいというものでもない

 

 

 

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投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター