年齢を重ねると、どうしても体の老化が気になりますよね?
みなさんは、体の老化防止のために、何か実践されていることはありますか?
インターネットで、老化防止について検索してみると
いろいろな対策が出てきます。
特に多いのは、食べ物から老化を防止するための情報です。
体は毎日摂取したもので作られますから、とても大切なことですよね。
そこで・・・
姿勢の専門家としての私だからお伝えできる
体の老化防止の秘策について公開いたしますね。
その秘策とは???
『姿勢』
せっかく体に良いものを食べても、姿勢で体に負担をかけては意味がありません。
なぜ、姿勢を整えると体の老化を防止できるのか?
これから詳しく説明します。
まずは、悪い姿勢(猫背)がどのように体の老化に影響するのかを見ていきましょう。
猫背が体の老化をつくる理由とは?
猫背のタイプは他にもいろいろありますが、今回はこちらのタイプで説明していきます。
画像を見てみると・・・
顔が前に出て、背中も丸くなっていますね。
また、肩が前に出て、骨盤も後ろに倒れてしまっています。
この姿勢が、体の老化とどのように関わっているのか?
1つずつ説明します。
顔が前にでることと老化の関係とは?
顔を前に出した状態が続けば、体に以下のような影響が出ます。
①嚥下(えんげ)が難しくなってくる
顔を前に出すということは、当然首も前に出てしまいますよね?
この状態では、飲食物を飲み込むのに負担がかかります。
また、この姿勢が当たり前になると
飲食物が食道から胃へスムーズに流れなくなる可能性も高まります。
もし、飲食物が気管や肺へ入ると、誤嚥性肺炎のリスクも高まってしまうわけです。
この誤嚥性肺炎でお亡くなりになる方も少なくありません。
注意したいですね。
②後頭部が詰まってボーッとしてしまう
顔を前に出した状態で目線を前に向けようとすると
どうしても顎を上げる姿勢になります。
実際に、鏡を見ながらでも、やってみると分かりますよ。
この状態で、人と会話をしたりテレビを観たりすることが習慣になるわけですね。
顎が上がれば、後頭部と首の境目が詰まってしまいます。
ここが詰まってくると
実は口をポカーンと開けてボーッとすることが多いです。
ボーッとすると思考回路も低下するのも想像できるかと思います。
ということは、認知症にも関わってきますよね。
つまり、老化にも関係してくるわけです。
わたしは、普段お年寄りの施術をしていますが、こういった状況の方は意外と多いです。
背中が丸くなることと老化の関係とは?
次に背中が丸くなると体にどのような影響が出るのか見ていきましょう。
①熟睡が出来なくなる
実は背中が丸くなってガチガチに固まってしまうと、熟睡ができません。
なぜなら、仰向けで横になったときに
両肩が床から浮いている状態で寝るからです。
両肩が布団に着くことでリラックスできます。
ですが、両肩が浮いている状態で寝ると、背中の筋肉が緊張し続けることになります。
なので、リラックスして体の疲れを取ることができないわけです。
1日の疲れを取るのに必要な睡眠ですが
眠っている間に脳から成長ホルモンも分泌されます。
成長ホルモンは、若返りホルモンとも言われます。
若返りホルモンの分泌量が少なければ、もちろん老化へと進んでいくわけですよね。
②背中に強い痛みが出る
背中の丸みが強くなるほど、体はそれ以上丸くならないように頑張ります。
その時、一番負担が掛かるのは背中です。
なぜなら、これ以上丸くならないように、背中の筋肉が耐え続けるからです!
この状態が続けば、背中の筋肉は悲鳴をあげます。
そしてその悲鳴でSOSサインを脳に送り、強い痛みを出すわけです。
ひどくなれば、背中の上下である肩や腰のコリや痛みにもつながります。
痛みが強ければ、動くのも億劫になりますよね?
さらに、動かなければ体は衰退しますから、老化へ進んでしまうわけです。
肩が前に出ることと老化の関係とは?
肩が前に出ると、体にどのような影響が出ると思いますか?
一緒に見ていきましょう。
①体が酸欠状態になる
肩が前に出る巻き肩になると、実は酸欠状態になってしまいます!
なぜなら、深い呼吸ができないからです。
そして、巻き肩だと胸をしっかり開くことが難しくなります。
胸が開かなければ、当然肺も大きく広がりませんよね?
肺がしっかりと広がってくれなければ
生きるために大切な酸素をたくさん取り入れられません。
脳を含め、あらゆる内臓に酸素が行き渡らなければ
消化活動など活発に行えなくなります。
つまり、疲れやすい体になるので、これが老化につながってくるわけですね。
②便秘で体が腐敗してくる
肩が前に出ることは、肺を大きく開くことができないだけではありません。
さらに、弊害があります。
それは、内臓が下垂してしまうこと。
胸が広がらなければ、胃腸などが必然的に下に押し出されます。
胃腸が下垂して圧迫されれば、消化吸収力を低下させてしまうのです。
例えば、あなたが小さな箱に詰め込まれたことを想像してみてください。
身動き取れなくて苦しいですよね?
これに似た状況が、胃腸でも起こるわけです。
便秘になるのも、想像できるかと思います。
便秘が続けば、外に出すはずのものが腐敗します。
毒である腐敗物質が、血流によって体内を循環すると・・・
体は老化してしまいますよね?
骨盤の歪みと老化の関係とは?
骨盤は、姿勢を整えるための土台です。
この骨盤が歪むとそれに適応するためにバランスを取ろうと
体に大きな負担がかります。
今回は、最初に紹介した骨盤が後ろに倒れてしまう骨盤後傾位において
体への影響を見ていきましょう。
*骨盤は前に倒れる骨盤前傾位などもありますので
その方のタイプによって体への影響も解決の仕方も変わってきます。
①転倒しやすくなる
自分で骨盤が後傾している姿勢をとって、歩いてみていただけますか?
上の画像のような姿勢だと、足を後ろに大きく蹴り出すことが出来ないはずです。
この状態ですと、太ももを前に上げることができません。
なぜなら、重心が後ろにあるため
太ももを上げると後ろにひっくり返りそうになるからです。
太ももを上げられなければ、つまづきやすくなり、転倒骨折のリスクが高まるわけですね。
動けなくなれば、老化が進む可能性が出てきます。
②膝痛で動くのが辛くなる
なぜ膝痛が起こるのかについての細かい理由はここでは割愛しますが
骨盤が後傾した状態で過ごすことで
膝の前にあるお皿の部分に体重が乗っかってきます。
この状態で生活をし続ければ
膝の前側が悲鳴をあげて、痛くて歩くのも辛くなるわけです。
歩く機会も減ってきますから、脚の筋肉の衰えが出てきます。
以上の理由から
猫背が老化に大きく関与していることがご理解いただけたかと思います。
姿勢から体の老化の防止をするには、猫背を改善していく必要があります。
上記にあげた、猫背を改善する方法について、これからお伝えしていきますね。
体の老化防止に不可欠な4つの猫背解決法とは?
美しい健康的な姿勢をつくっていくために、今回は4つの部位に分けて
動画で猫背の改善方法をご紹介します。
すべて数分の動画ですので、早速行って習慣にしてみましょう。
顔出し引っ込み運動
顔を出した状態が続くと首回りの筋肉がガチガチに固まってしまいます。
この運動をすることで、頚椎や首の筋肉の柔軟性をつけることができます。
柔軟性が戻ってくれば
前に出た顔も後ろに引きやすくなりますので行ってみてくださいね。
前後屈運動
背中が丸くなった状態では、背中をしっかりと伸ばすことが出来ません。
背骨や背中の筋肉が、ガチガチに固まっているからです。
この運動を行うことで、背中のストレッチ効果があります。
背中がストレッチされて柔軟になれば、背中をしっかりと伸ばせるようになりますよ。
肩の外回し運動
肩が前に出てしまう原因の一つに、胸の筋肉(大胸筋)が関わっています。
大胸筋が短縮してしまう事で、肩が前に引っ張られて出てしまうわけです。
この運動で大胸筋を緩めて、肩を後ろに引けるようにしていきましょう。
太ももの裏(ハムストリング)のストレッチ
骨盤が後ろに倒れる骨盤後傾位は
太ももの裏のハムストリングという筋肉が短縮してしまう事が原因です。
このハムストリングをしっかりとストレッチしてあげれば
骨盤が正しい位置に戻ってきますので、是非行ってみてくださいね。
まとめ
体の老化には猫背が大きく関与していること
体の老化防止には姿勢を正すことが不可欠だとご理解いただけましたでしょうか?
今後の健康のためにもぜひ先ほどご紹介したストレッチを行ってみてくださいね。
ただ、猫背といっても上で紹介したタイプだけではありません。
また、一人ひとり姿勢が異なりますので、もちろん解決策も変わってきます。
わたしたち猫背矯正マイスター®は、月に2回姿勢のワークショップを開催しています。
https://jmtta.org/beautiful-posture/
それぞれの姿勢にあった解決策もお伝えしていますので
体の老化防止のためにも参加してみてくださいね。
投稿者
川﨑 玄輝(かわさき げんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師