巻き肩を治すためには掌の向きがポイントだった!?

 

お盆休みも終わり、8月も後半となりましたね。

故郷へ帰省されたり

ご家族でご旅行された方も多かったことでしょう。

 

 

 

みんなで撮った集合写真

あなたは正しい姿勢で写っていましたか?

 

 

 

正しい姿勢の方、おめでとうございます!

どうぞ今後もそのまま維持してください。

 

 

 

残念ながらそうでなかった方は

また猫背の原因と改善方法を一緒にやっていきましょうね!

 

 

 

また、自分は姿勢が良くても周りに猫背の人がいる方は

ご自分の経験からアドバイスをしていただけたら嬉しいです!

 

 

 

正しくアプローチできれば、個人差はあるものの

誰でもだんだん姿勢はよくなっていきます。

 

 

 

今回は、猫背の中でも「巻き肩タイプ」

(前肩型猫背ともいいます)について詳しく書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻き肩は普段の手の動きが作っている

 

(出典:一般社団法人日本施術マイスター養成協会「前肩型猫背」)

 

 

 

先に結論を言います。

 

 

 

巻き肩は、普段の手の動きが作っています。

なので、肩だけにアプローチしても本当には治りません。

(治ったように見えてもまた再発します)

 

 

 

まず、巻き肩は、前肩型猫背ともいうことからわかるように

簡単に言うと“肩が前に入った状態”ですね。

 

 

 

なので、例えば、姿勢専門スタジオや

猫背矯正をおこなっている接骨院などのホームページでは

単に肩を回したり背中で肩甲骨を寄せる体操を紹介しています。

 

 

こうしたポーズを

どこかで見たことがあるのではないでしょうか?

 

 

 

「肩が前に出ているから、後ろに戻す」

一見、理屈は合っていますよね。

 

 

 

なのに、なぜ治らないのかというと

普段から手が巻き込むような動きをしているために

肩周りから手までが巻き込んだ形で固まっているからです。

(猫背のくせがついている・形状記憶がある、ともいいます)

 

 

 

なので、身体の“猫背で固まっている部分”をほぐし

猫背(巻き肩)のくせを解除する必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻き肩のくせを作っている3つの筋肉

 

巻き肩のくせを作っているのは、大まかに言って「筋肉」です。

 

 

 

その中でも代表的なものを以下に3つ書きます。

 

1、大胸筋

2、広背筋

3、手の内旋(回内)筋群

 

 

実際にはこれらの筋肉の周りの筋肉も関係していますが

考え方としてはこの3つをおさえておいてください。

 

 

 

 

 

 

1、大胸筋は胸の筋肉

 

大胸筋は胸の前にある横長の筋肉です。

 

 

 

男性だと「厚い胸板」、女性だと「バストアップ」の

エクササイズで鍛える筋肉だとイメージしてください。

 

 

 

胸の中心の骨(胸骨)から、腕の骨(上腕骨)までついています。

 

 

 

手を使う作業などで、腕を前に出すとき

この大胸筋が短縮します。

 

 

 

この大胸筋が短縮したまま固くなっていると

いくら背中で肩甲骨を寄せようとがんばっても

期待ほどにはあまり動きが出ません。

 

 

 

 

 

2、広背筋は背中から腕につく筋肉

 

(出典:wikipedia)

 

 

広背筋は、大胸筋とは逆に背中にある広い筋肉ですが

この筋肉は腰の骨盤から腕の骨(上腕骨)の内側につきます。

 

 

 

なので、掌を下に向けて何か作業するような時に働きます。

(私たちは日ごろほぼ掌を下向きにして何かしてますよね)

 

 

 

上腕骨を内側に捻る動きをするので

その分、肩を前に巻き込んでしまうのです。

 

 

 

 

3、手の内旋(回内)筋群

 

この筋肉は肘から手についている筋肉で

文字通り手を内旋(親指を内側に入れて手の甲を前に向ける捻り・回内ともいう)をします。

 

 

 

広背筋のところでも触れましたが

私たちはほぼすべての作業を手を内旋(回内)させておこなっていますよね。

 

 

内旋(回内)の働きは広背筋との連携もよく

手作業ということでは、手を前に出す大胸筋とも相性が良いです。

 

 

 

なので、巻き肩を直そうと思ったら、肩甲骨を後ろに戻すよりも

その前に短縮した3つの筋肉を伸ばす必要があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

巻き肩は外旋と胸を開いて治す

 

 

1、内旋筋群は外旋(回外ともいう)で伸ばす

 

 

短縮した内旋筋群のストレッチは

内旋の逆方向=外旋ストレッチが有効です。

 

 

 

やり方は、図のように開いた掌を上に向けるようにひねり

伸びて気持ちが良いと感じるところで10秒キープしてください。

 

 

 

1日何回でもいいので、仕事や家事の合間にマメに伸ばして

短縮したまま固まらないようにしてくださいね。

 

 

 

 

 

大胸筋と広背筋を一緒に伸ばす

 

 

大胸筋と広背筋を一緒に伸ばすストレッチのやり方です。

 

 

 

1、まず、両腕を真横に約90度あげてください。

2、肘から先の力を抜いて、指先がだらんと下を向くようにしてください。

3、そこから上腕を軸に180度回し、掌が前を向くようにします。

4、上腕のひねりと胸が開いているのを感じたら10秒キープしてください。

 

 

 

これも、1日何回でもいいのでマメにおこない

巻き肩のくせを解除するようにしてくださいね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

・正しい姿勢が作れるようになったあなた!

  おめでとうございます!

  ぜひ維持してくださいね!

 

 

・まだ猫背の方には猫背の部分だけでなく

普段の動きを見直し根本的な解決を!

 

 

・巻き肩は、手~腕の外旋(掌を上向きに)と

胸を開くストレッチで改善!

 

 

今回の内容は“姿勢”に関する全体のまだほんの一部です。

 

 

 

さらに猫背の治し方について

お知りになりたくなった場合には

(東京・神奈川近郊の)方は私たちが開催している

「正しい姿勢ワークショップ」へもご参加ください!!

 

 

正しい姿勢がどういうものか、

どうすれば正しい姿勢をつくれるか、

楽しく具体的にワークをおこなっていきます。

 

https://jmtta.org/beautiful-posture/

 

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター