背中の痛みの原因は大胸筋?!その理由を姿勢のプロが解説!

 

背中の痛みでお悩みの方は、結構多いです。

 

 

 

ただ、背中の痛みの原因と言っても、背中自体にあるとは限りません。

色々な原因が考えられます。

 

 

 

例えば・・・

 

 

 

スポーツや筋トレなどの肉体疲労や筋肉痛かもしれません。

脊椎や内臓の疾患かもしれません。

 

 

 

あるいは、長時間のデスクワークなどで猫背の状態が続き

筋肉がガチガチに固まってしまっていることが原因かもしれませんね。

 

 

 

筋肉痛や脊椎・内臓疾患ではないのに背中が痛いという方には

ここから先のお話はお役に立てるのではと考えています。

 

 

 

では、筋肉痛や内臓疾患ではない背中の痛みの原因は、何だと思われますか?

 

 

 

多くの方の背中の痛みの原因に『ある筋肉』が大きく関与しているんです。

 

 

 

背中が痛いのだから背中の筋肉が原因ではないの???

という疑問が沸いてきそうですね・・・

 

 

 

もちろん、背中の筋肉も原因の1つです。

でも、実は背中ではない、ある筋肉が関わっているのです。

 

 

 

ここからは姿勢のスペシャリスト、猫背矯正マイスター®としての見解を

分かりやすく述べさせていただきますね。

 

 

 

その筋肉とは・・・

 

 

 

 

 

 

『大胸筋』です。

 

 

 

『大胸筋』とは、胸にある胸板を厚くする筋肉です。

 

 

 

なぜ、後ろ側の背中が痛むのに

前側の『大胸筋』が原因だと結論づけることができるのでしょうか?

 

 

 

これから、詳しく説明していきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大胸筋が背中の痛みの原因?!そのメカニズムとは?

 

それでは、なぜ大胸筋が原因で背中が痛くなるのでしょうか?

そのメカニズムについて、1つずつ解説していきます。

 

 

 

 

①肩が前に巻き込む

 

 

 

普段の日常生活では、皆さんはどのような動作をしていますか?

少し考えてみてください。

 

 

 

会社員の方でしたら、デスクワークが多いのではないでしょうか?

主婦で家事をされる方は、料理をしたり洗濯をしたりかもしれませんね。

 

 

 

いずれにしても、基本的には目線が行き届く身体の前側の動作ばかりだと思います。

視野の入らない後ろ側の動作、つまり背中側の動作をすることは少ないはずです。

 

 

 

強いて言えば、お風呂で頭や背中を洗うことくらいかもしれませんね。

 

 

 

つまり・・・

 

 

 

誰もが前側の動作が当たり前になっています。

これが習慣化されることで、肩が前に巻き込んでくるわけです。

 

 

 

今おこなっている作業を一旦やめていただいて

立ったまま横向きで鏡などでご自身の姿勢をご覧になっていただけますか?

 

 

 

または、横向きの姿勢をご家族や周りの方に見ていただいてください。

ほとんどの方が、肩が前に巻き込む前肩型の猫背になっているはずですから。

 

 

 

 

 

②肩が巻き込むことで大胸筋がガチガチに!!

 

 

日常生活でのあらゆる習慣が原因で

肩が前に巻き込むことは、ご理解いただけましたか?

 

 

 

ここで、先程ご紹介した『大胸筋』が関わってきます。

 

 

 

『大胸筋』は、どのように付いている筋肉なのか?

これを理解することが、とても大切になってきます。

 

 

 

大胸筋は、胸骨(胸の真ん中にある骨)や鎖骨、肋骨からスタートして

上腕骨(肩関節から肘にいたる腕の骨)に付着します。

 

*下の画像を参照ください。

 

 

 

腕に付着する大胸筋ですが

日常生活での習慣で肩が前に巻き込むことで

短縮してしまいガチガチに固まってしまうわけです。

 

 

 

特に、長時間のデスクワークをされる方の場合

例外なく大胸筋が短縮しガチガチに固まってしまっています。

 

 

 

大胸筋が短縮した前肩型の猫背では

胸を大きく開くことができず、深呼吸ができません。

 

 

 

酸素を十分に取り込めない可能性があり、体内が酸欠状態で疲れやすくなります。

また、胸を開けないことで内臓が圧迫され、胃腸が圧迫され下垂してしまいます。

 

 

 

胃腸が圧迫された状態では、消化吸収もスムーズに行えません。

注意したいですね。

 

 

 

 

 

③なぜ大胸筋の短縮が背中の痛みに???

 

 

 

 

肩が前に巻き込んでしまう日常生活の習慣が、大胸筋を短縮させガチガチに固めてしまう。

このことは、ご理解いただけましたか?

 

 

 

それでは、なぜ大胸筋が短縮することが背中の痛みに繋がるのか?!

一番の謎ですよね?

 

 

 

これから説明していきますね。

 

 

 

 

 

その前に・・・突然ですが

皆さんは、『おおきなかぶ』という童話をご存知ですか?

 

 

 

おじいさんやおばあさんが協力して、畑から大きなカブを引っこ抜くお話です。

 

 

 

ご存知ない方のために、YouTube動画で分かりやすいものがありましたので

載せておきますね。

3分ほどの分かりやすい動画ですので、まずはこちらをご覧ください。

 

 

 

【動く絵本、童謡、手遊び の動画「ゆめあるチャンネル」】

 

https://youtu.be/Tswo8MrOkIw

 

 

 

ご覧いただけましたか?

 

 

 

ここで、動画の中に登場してくる人物等を

次のように言い換えてみることにしましょう。

 

 

 

『大きなカブ』=『大胸筋』

 

 

『おじいさん達』=『背中』

 

 

 

さらに、突っ込んで例えてみますね!

つまり・・・

 

 

 

『なかなか抜けない大きなカブ』=『短縮してガチガチに固まってしまった大胸筋』

 

 

『大きなカブを引っこ抜くために頑張るおじいさん達』=

『肩が前に巻き込まないように頑張る背骨や背中の筋肉』

 

 

 

なかなか抜けない大きなカブをおじいさん達は頑張って引っこ抜くわけですが

ものすごく疲れるわけです。

動画をご覧いただけると分かりますが、疲労困憊ですよね。

 

 

 

大きなカブは、最終的には抜けてくれます・・・が!

自分の身体では、そういうわけにはいきません!

 

 

 

肩が前に巻き込んで『大胸筋』が短縮することで

背中はさらに丸くなり猫背は悪化してきます!!

 

 

 

これ以上、猫背が悪化しないように背中は耐えるわけです。

耐え続けると、背骨や背中の筋肉も流石に限界がきますよね?

 

 

 

そうなると、どうでしょうか?

 

 

 

とことん耐え続けた背中です。

背中に痛みが出るのが、想像できるのではないでしょうか?

 

 

 

以上の理由から・・・

 

 

 

姿勢の悪さからくる背中の痛みの原因は『大胸筋』だと言えるわけです。

 

 

 

では、耐え続けて悲鳴をあげている背中を助けてあげるには

どうすれば良いでしょうか?

 

 

 

最後に、この解決法をお伝えさせていただきますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

背中の原因である『大胸筋』にアプローチ

 

 

『おおきなかぶ』の童話に例えて、背中の痛みが起こるメカニズムについて説明してみました。

 

 

 

なぜ、背中側でない胸の筋肉である『大胸筋』が原因であるかについて

理解していただけたのではないでしょうか?

 

 

 

それでは、姿勢の悪さ(猫背)が原因で背中が痛い場合の解決法をお伝えしますね。

とてもシンプルで簡単に出来るものです!

 

 

 

短縮しガチガチに固まってしまった『大胸筋』が原因、ということは

その『大胸筋』を緩めてあげれば良いわけです。

 

 

 

ガチガチの『大胸筋』を緩めてあげれば、前に巻き込んだ肩も理想的な位置に戻ってきます。

肩の巻き込みがなくなれば、丸くなった背中も当然改善してくるわけですね。

 

 

 

こちらのストレッチを、一緒に行ってみましょう。

 

 

 

 

【大胸筋のストレッチ】

 

 

1.壁を横にして、立位で準備する。

 

2.右肘を90度に曲げて肩の高さまで上げて、手のひらから肘を壁につける。

 

3.左足を一歩前に出して、右の胸を壁に近づけていく。

 

4.右の胸がストレッチされているのを感じたら、そのまま10秒ストレッチ。

 

5.反対側も同様に行うこと。

 

 

 

動画でも説明してみましたので、参考にしてみてください。

 

*月に2回おこなっている『美しい姿勢づくりワークショップ』の一コマです。

https://youtu.be/_nkzLEXNYz8

 

 

 

いかがでしたか???

 

 

 

実際におこなってみると、ストレッチ後は前に巻き込んだ肩が広がり

背中も楽になっているのが体感できるはずですよ。

 

 

 

家事や仕事の合間、寝る前等におこなって習慣にしてみてくださいね。

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

 

なぜ、大胸筋が背中の痛みと関係があるのか?

最初は理解できなかったかもしれません。

1つずつメカニズムを紐解いていくことで、納得していただけたかと思います。

 

 

背中の痛みが出る前に、ご紹介した大胸筋のストレッチをおこなっていくと良いです。

 

 

骨盤を含め姿勢を整えていくことで、背中の痛み以外のカラダの不調も良くなってきます。

 

 

健康的に美しい姿勢づくりワークショップにも参加してみてください。

https://jmtta.org/beautiful-posture/

 

川﨑 玄輝(かわさき げんき)

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師