テレビや雑誌・インターネットなどの情報から、
ストレッチを習慣にすることが健康に効果的だということは、
誰もが良く耳にすることなのではないでしょうか?
ただ・・・
ストレッチの習慣が、カラダにどのような効果をもたらしてくれるのか?
このあたりをしっかり理解をして、ストレッチを習慣にされている方は、
もしかすると多くはないのかもしれませんね。
わたしは猫背矯正の専門家として、日頃から施術後の正しい姿勢の維持や改善のために、
ストレッチをセルフケアとして、皆さんにお伝えしています。
ただ、姿勢以外の効果がたくさんあるのではないかと感じ、
もっと知りたくなりいろいろ調べてみたので、
ストレッチの効果について今回ブログにまとめてみることにします。
『ストレッチ習慣の大切さと6つの効果』について理解していただき、
今後のご自身の健康のために少しでもお役に立てれば嬉しいです。
それでは、まず結論として・・・
『ストレッチ習慣は本当にすばらしい!!!』
このようにお伝えしておきます。
「そんなこと知っているよ!」
という声が聞こえてきそうですが、ご存じない健康効果もあると思いますので、
ここから先を読んでみてください。
なぜ、こう結論づけたのか?
インターネットの情報や厚生労働省の検証結果なども参考にしながら、
詳しく説明していきますね。
ストレッチ習慣はこんなにすばらしい!!
ストレッチ習慣は健康に効果的なのですが、
もしかすると皆さんのなかには準備運動や整理運動の一要素として活用されているだけ
だと思っている方がいらっしゃるかもかもしれません。
でも、いろいろ調べてみると、実際はそれ以上の効果があったんです。
どんなすばらしい効能をカラダにもたらしてくれるのか?
これについてはいろいろありますが、今回は6つに分けて説明していきますね。
①ストレッチには血圧を低下させる効果がある!!
今ブログを読んでくれている方の中にも、
高血圧でお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか?
でも、ここで朗報です!!
厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト
(後ほどサイトをご紹介しますね。)によると、
ストレッチには血圧を低下させる効果があることが分かっています。
厚生労働省が発表していることですので、信頼度も高いですよね?
さらに、座位体前屈で評価される柔軟性が高い人では動脈硬化度が低い
ことなどが報告されています。
日頃から座位体前屈のストレッチを習慣にしておけば、
将来的に動脈硬化を予防できる可能性が高いというわけですね!
高血圧でお悩みの方は、ストレッチを習慣にしていく価値はありそうですよ。
②ストレッチにはリラクゼーションの効果が明らかに!!
ストレッチをすると気持ちがいいので
リラックスできるのを感じられる方は多いのではないでしょうか?
厚生労働省の調査結果によりますと、
30分程度の全身の筋肉に対してストレッチをしてあげると、
心拍数が下がることが分かっています。
自律神経の活動が副交感神経活動を優位に変化させることが明らかとなっているわけです。
現代社会はストレス社会とも言われています。
ストレスを感じ続けることで、筋肉もそれにつられて緊張しっぱなしになります。
逆に筋緊張をストレッチで緩和してあげれば、ストレスも軽減するというわけですね。
イライラなどストレスを感じたときこそ、ストレッチをして筋肉を緩めてあげましょう。
*自律神経には、交感神経と副交感神経の2つがあります。
副交感神経はリラックスさせる神経で、夜寝るときなどに優位になります。
逆に交感神経は、日中行動しているときや運動しているときに優位になる神経です。
③ストレッチは冷え性改善に効果がある!!
ストレッチをしていて、
カラダが暖かくなった経験がある方はいらっしゃるのではないでしょうか?
カラダが硬くなって凝り固まった筋肉には、スムーズに血液が流れていきません。
なぜなら、凝り固まった筋肉が筋肉内を走る血管を圧迫してしまっているからです。
ストレッチを行うことで凝り固まった筋肉が緩み血管の圧迫も解消されてくる
というわけです。
血管が圧迫されなければ、血流も改善されますから、
ストレッチには筋温や体温を高める効果を期待できます。
ちなみに、わたしは一時期冷え性でした。
でも、ストレッチを行うことで改善してしまいました。
自分の経験からも、医師の診断で異常がない方に関しましては、
積極的にストレッチをオススメしています。
*上記①〜③は、厚生労働省の健康情報サイトを参考にしました。
【厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト】
https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/exercise/s-04-006.html
参考:画像は【厚生労働省の生活習慣病予防のための健康情報サイト】より
④ストレッチは胃腸を刺激し消化吸収をうながす!!
特に下の画像のように股関節やお腹を伸ばすようなストレッチを行うと、
腸への血流が増え胃や腸への炎症を軽減するようです。
人によっては、ストレッチの最中に胃腸の動きが活発になり、
「グ~」とか「ゴロゴロ」とお腹が鳴る方もいるほどです。
わたしがストレッチの指導をした方の中にも、
膨満感がなくなりカラダが軽く感じられるようになった方や
体重が減少した方もいらっしゃいます。
ストレッチは、胃腸の動きを活発にしてくれるものだと感じています。
⑤ストレッチは身体能力の向上にもつながる!!
わたしが普段ストレッチ指導をしている高齢者の中には、
ふらつくこともなくなり立位をしっかり取れるようになった方や
歩行が安定した方などいらっしゃいます。
ある80代後半の女性の方は3階建てのアパートの3階に住んでいらっしゃるのですが、
辛かった階段もスムーズに上り下りできるようになったと喜んで下さっています。
高齢者だからとあきらめる方も多いですが、
ストレッチで身体能力の向上に十分つながることを実感しています。
⑥ストレッチは健康的な姿勢をつくるのに効果的!!
わたしは姿勢の専門家がとして、姿勢を伸ばし健康寿命を延ばす活動をしています。
目的をもったストレッチを行うことで、
健康的な姿勢を自分でつくっていくことは可能なのです。
例えば、骨盤(お尻)が後ろに倒れてしまっている方がいるとします。
(これを骨盤後傾と言います)
骨盤後傾位ですと、膝を曲げないと立ったり歩いたりできません。
この状態で膝を伸ばそうとすると重心がお尻側に移動してしまい、
尻もちをつくように転倒してしまうからです。
膝を曲げた状態で日常生活を送ると、体重が膝にのってしまい膝痛をおこします。
この場合、太ももの裏をしっかりとストレッチをすると、実は膝の痛みも軽減してきます。
なぜなら、骨盤(お尻)が後ろに倒れてしまう骨盤後傾位は、
太ももの裏の筋肉が短縮することでおこっているケースが多いからです。
太ももの裏の筋肉のストレッチを習慣にしていくことで、
後ろに倒れていた骨盤も理想的な位置に戻ってきてくれます。
それにつられて、曲がっていた膝も伸びてきますから、
膝への負担も減り痛みも無くなってくるわけですね。
*変形性膝関節症の方も、
太もものストレッチを行っていくことで痛みの軽減につながりますよ。
膝痛でお悩みの方は、太ももの裏の筋肉のストレッチを行うようにしてみてください。
以上の理由から、ストレッチ習慣は本当にすばらしいと言えるわけです。
まとめ
今回インターネットなどでいろいろ調べてみたところ、
ストレッチはカラダに良いことばかりだということが分かりました。
誰もが健康のために習慣にすべき事だと、理解していただけたのではないでしょうか?
ぜひ、簡単なストレッチからでもいいので、スタートして習慣にしてみてください。
そのうち、カラダの変化に気づけるはずですから。
ストレッチの強度としては、痛いけど気持ちがいいくらいがベストですよ。
そうは言っても、どんなストレッチからスタートすれば良いのかが難しいところですよね?
何から始めればいいのか分からない方は、こちらのワークショップに参加してみてください。
【健康的に美しい姿勢づくりワークショップ】
https://jmtta.org/beautiful-posture/
ストレッチを通して、健康的な姿勢を自分でつくれるようになるワークショップです。
姿勢の専門家が、楽しく分かりやすく指導しますので、足を運んでみてくださいね。
投稿者
川﨑 玄輝(かわさき げんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師