腹筋運動でお腹はへこまない?!

冬の寒い時期になると厚着になるので

夏ほど体形はわかりにくくなります。

 

 

ですが、冬でも入浴時など

薄着や裸になると一目瞭然ですよね。

 

 

スタイルが良い人はよいのですが、中高年になると

下腹の“ぽっこりお腹”が気になる人も少なくないのでは・・・

 

 

そんなぽっこりお腹をへこませるためには、

「腹筋運動!」とよく耳にするのではないでしょうか?

 

 

確かに腹筋を鍛えて引き締めると

ウエストがしまってくる効果はありそうです!

 

 

ですが、ぽっこりお腹がスッキリ見えになるには

気の遠くなるような時間と努力が必要になることでしょう(汗)

 

 

もっとも、今はEMSという機械による電気刺激によって

「寝ているだけで腹筋が鍛えられる」という方法もありますが、

これも体形が改善されるまでにそれなりの時間がかかるようです。

 

 

 

それよりも、(効果には個人差がありますが)

もっと早くへこませる効果が期待できる方法として

【骨盤位の見直し】をご提案させていただきます。

 

 

以下で詳しく書きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そもそもぽっこりお腹とは

 

 

 

先ほども書きましたが、誰でも中高年になると

だんだんお腹が前に丸く出た“ぽっこりお腹“になりがちです。

 

 

週末など、定期的にスポーツをしていると

それほどでもないようですが、やはり若い時に比べるとたるんできます。

 

 

その主な理由は、運動不足や代謝の低下、

食べ過ぎなどにより“余分な脂肪がお腹につく”です。

 

 

ですが、それだけではありません。

実は、骨盤位の変化(骨盤の形や傾きのゆがみ)も関係してきます。

 

 

ここで知っておいていただきたいのは、必ずしも

「お腹の筋肉量が低下した(減った)からではない」

ということです。

 

 

もちろん、多少は低下しているでしょうが

もともとの筋肉量に比べるとそれほど影響はでないそうなのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

腹筋運動と骨盤位の影響について

 

 

腹筋運動で使う筋肉は腹直筋、

俗にいう6パック(シックスパック)ですね。

 

 

実はこの筋肉の運動をしても筋肉自体の動きがあまり大きくないので

期待するほどは脂肪を燃焼・消費させてくれないそうです(泣)。

 

 

なんとなく、脂肪を落としたい部位の筋肉を動かすと

効果がありそうですが、それよりも・・・・

 

 

ジョギングなどの有酸素運動で、

人体の中でも大きな筋肉のある下半身を動かした方がたくさんエネルギーが消費されるので、

結果的にお腹の脂肪も燃焼・消費されるそうですよ。

 

 

 

 

そうやって脂肪を燃やすことは必要なのですが、

(繰り返しになりますが)

すでにぽっこりお腹の人にいきなりの運動はなかなかハードルが高そうです・・・

 

 

そこで、骨盤位の見直しもしてみましょう!

なぜなら骨盤の歪みが、ぽっこりお腹に関係している可能性があるからです。

 

 

(上から見た骨盤の図)

 

 

骨盤位の歪みとは、主に

前に傾いた「前傾」と後ろに傾いた「後傾」です。

 

 

逆に、正常な骨盤位とは、ほぼまっすぐ立ったような状態です。

 

 

それが日常生活で、長時間のデスクワークや立ち仕事によって

無意識のうちに歪んでいき、前傾や後傾になってしまうのです。

 

 

前傾するとそのままお腹が前に反り出て

後傾ではお腹がポコッと乗っかったようになり

ぽっこりを助長するような状態になってしまいます。

 

 

 

そこで、まず骨盤位を正しい位置に整える必要があります。

 

 

参考:「腹筋でお腹は凹む」と思う人の大いなる勘違い

https://toyokeizai.net/articles/-/317935?page=2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨盤位を整えるといろいろ直る

 

 

前記のように骨盤位を整えると

お腹のぽっこりが減少するだけではありません。

 

 

内臓の働きや下半身の血行がよくなるので、それだけで体重も落ちたりします。

 

 

骨盤位の歪みは足の付け根である股関節にも影響しているからです。

 

 

股関節には身体から足に行く大きな血管や神経、

リンパといった大きなパイプがあるので

骨盤位が歪むとその血液・リンパの巡りも悪くなります。

 

 

すると余分な水分が下半身に常にとどまるので

その分足が太く見えるし、体重も上乗せされてきますよね。

 

 

また、人は、傾いた骨盤位に合わせるとまっすぐ立っていられないため

“無意識に”バランスを取ろうと背中が丸い“猫背”になってきます。

(前傾、後傾ともに)

 

 

猫背でいるということは、背中が丸いだけではありません。

 

 

丸くなった背中は胸を押しつぶすような姿勢になるので、肺や心臓が圧迫されます。

 

 

圧迫された肺や心臓は、その下にある肝臓・胃・腸などといった

お腹の中にある内臓も圧迫していきます。

 

 

上から圧迫されると徐々に下に落ちていきますよね?

 

 

お腹の中でもそうした状態になり、やがて胃下垂など内臓が下垂します。

下垂までいかなくても圧迫された内臓は、血流が悪くなり、働きが低下します。

 

 

胃腸の働きが低下すると便秘や、ぽっこりお腹を作る原因にもつながってきます。

 

 

つまり、骨盤位を正常にすることで、猫背が改善され内臓が正しく働くようになり、

お腹の中の余分なものがスムーズに排泄され、結果、ぽっこりお腹の改善が期待できるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

骨盤位を整えるストレッチ

 

ご自分が骨盤前傾か後傾か?以下でチェックしてみてください。

 

 

 

 

骨盤前傾位を整えるストレッチ

 

骨盤前傾位の人は、鏡などで横から見た時に

お尻が持ち上がっていたり、内股のことが多いです。

 

 

その場合は、太ももの前の筋肉をストレッチで伸ばしましょう。

太ももの前にある大腿四頭筋や腸腰筋という筋肉が短縮し、

骨盤の前側を下に引き下げている傾向があるからです。

 

 

1.ふらつかないよう壁などに手をついて立ちます。

2.右ひざを曲げ、右手で足の甲をつかみます。

3.そのまま太ももの前が伸びて気持ちがいいところまで伸ばしたら10秒キープ

4.10秒経ったら、足を変えて反対側も同様に行ってください

 

 

 

骨盤後傾位を整えるストレッチ

 

骨盤後傾位の人は、鏡などで横から見た時に、お尻が平らだったり、

がに股になっていることが多いです。

 

 

この場合は、太ももの後ろ側の筋肉をストレッチで伸ばしましょう。

前傾の場合とは逆に、太ももの後ろ側のハムストリングスが短縮して

骨盤の後ろ側を下に引き下げている傾向があるからです。

 

 

1.椅子に浅く腰掛け、右足も前に伸ばしてかかとをつきます

2.両手を膝の上あたりにあて、つま先を反らすようにしてください

3.そのままお腹を突き出すイメージで、(顔を下に向けない)

4.太ももの裏が伸びて気持ちがいいところで10秒キープ

5. 10秒経ったら、足をかえて反対側も同様におこなってください。

 

 

早い人は1回やっただけで、やる前よりもお腹が平らに感じられるかもしれません。

 

 

なお、これらのストレッチは、各ポーズ10秒程度ずつでいいので、

毎日おこなうようにしてくださいね。

 

 

ストレッチは、例えば週1回1時間まとめてやるよりも

たった10秒ずつでも毎日継続した方が効果が期待できるからです。

 

 

でも、毎日継続するのって大変ですよね?

 

 

そこで、

「やる時間を決める」

「この場所に来たらやる」

などのルールを決めておくと習慣化しやすいですよ。

(ルールは自分がやりやすいものなら何でもいいと思います)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

・ぽっこりお腹は腹筋運動ではへこまない

・脂肪が原因なので脂肪を落とすことが必要

・すぐできる対策は骨盤位の見直し(個人差あり)

・腹筋の状態、猫背、内臓の状態、下半身のめぐり

 などが改善され、その分へこむことが期待できるから

・方法は太もものストレッチを毎日継続すること

 

 

今回の内容は中高年なら誰でもなりがちなぽっこりお腹についてでした。

 

 

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投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター