骨折治療を早くする!?超音波治療と姿勢改善の相乗効果!

思わぬ事故や転倒などで治療を余儀なくされることがあります。

 

 

実は、ブログを書いている私自身も、先日バイクで転倒して

骨折の治療をすることになりました。

鎖骨の粉砕骨折、肋骨3本、肩甲骨まで骨折をしてしまったのです。

 

 

重度の骨折では治療というと手術するのが一般的です。

ただ、1日でも早く日常生活や仕事に復帰したいですよね?

 

 

そんな中、私は手術後ある二つの方法で、

今現在も骨折治療を早くするようにしています。

先に結論になりますが、

骨折後治療を早くする方法とは、

 

 

一つは・・・

 

 

『超音波治療』

 

 

もう一つは・・・

 

 

『姿勢改善』

 

 

この二つはそれぞれ一つずつでも効果がありますが、

同時進行でおこなうことで相乗効果を発揮します。

これから詳しく説明しますね。

 

 

 

 

 

 

 

骨折術後に超音波治療が効果的な理由とは?

 

 

骨折術後治療に超音波を使用する整形外科も多くなっているようです。

 

 

日本のプロ野球やメジャーリーグで活躍しました松井秀喜選手や、

サッカーのワールドカップではイングランドのサッカー代表だった

デビッド・ベッカム選手が、骨折治療で受けたことでも注目を浴びていました。

 

 

超音波治療器にもいろいろな種類があるようですが、

今回はわたしが使用しているものを例にあげて、

骨折術後にどのような効果があるのかお伝えしますね。

 

 

わたしが使用している超音波機器はこちらです。

 

 

 

 

TEIJIN(帝人ファーマ株式会社)のセーフスexogenという超音波治療器です。

 

 

わたしは、整形外科を通してレンタルをしているのですが、

画像からも分かるように手のひらサイズで持ち運びしやすく場所も選ばないので、

とても使用しやすいです。

 

 

しかも、医療保険適用なので、

使用する側としては安心して使用できるのはありがたいですね。

 

 

使い方は、付属のジェルを機器につけて直接患部に当てます。

時間は、骨折部一か所につき一日20分

つまり、骨折部が二か所あれば40分、三か所あれば60分かかるわけですね。

 

 

注意点としては、一日に何度もセーフスを使用した方が効果がありそうですが、

回数による違いがないことです。

また、90日間毎日欠かさずに時間を作っておこなわなければならないので、

根気よくおこなっていく必要があります。

 

 

詳しくは、TEIJINさんのホームページに記載されていますのでご覧ください。

参照『TEIJIN Medical Web』
https://medical.teijin-pharma.co.jp/zaitaku/product/safhs-exogen/

 

 

こちらのホームページにもありますが、臨床試験において骨癒合期間が

40%近く短縮されることが期待されています。

 

 

一般的に負傷前の状態に戻るまでおおむね3か月~6か月かかると言われていますが、

私の場合は術後一ケ月のレントゲンでは既に骨が付き始めていたので、

超音波治療の効果十分にあると考えられます。

 

 

このブログを作成している今現在、超音波治療をはじめて48日目です。

90日まで残り半分、根気よく続けていきますね!

 

 

 

 

 

 

 

 

骨折を早くするのに姿勢改善が重要な理由とは?

 

 

ここでは私の骨折経験から姿勢の重要性を実感しましたので、

わたしの経験を例にあげながら説明していきます。

 

 

先ほどお伝えしましたように、今回のバイク転倒で、

左の鎖骨と肩甲骨と肋骨を3本骨折しました。

3箇所を同時に骨折することはなかなかないとのことで、医師も大変驚いていました。

これは重症だと、即入院させられましたから。

 

 

私は姿勢の専門家として日頃から正しい姿勢への意識はとても高いと自負しているのですが、

そんな私でさえ骨折したことで姿勢がひどく悪化しました。

 

 

その姿勢とは、こういった姿勢です。

 

 

鎖骨や肋骨を骨折したことで、

背中が丸くなり肩が前に巻き込む姿勢になってしまったのです。

この状態では胸は大きく開けないので、酸素もたくさん吸収することができません。

 

 

こうなってくると身体は酸欠状態で免疫力も低下しますから、

完治にも当然時間がかかってしまいます。

 

 

もちろんこの姿勢の状態でも時間をかければ骨がくっつくことは可能です。

ただし、骨折前と同じ骨の状態に戻るとは限りません。

 

 

なぜなら、背中が丸まって肩が巻き込んでしまう姿勢では、

鎖骨も元のようなまっすぐな状態では固定接骨できません。

もちろん 肋骨や肩甲骨も元の正しい位置に接骨されるのは、鎖骨同様難しくなります。

 

 

ここで背中が丸くなった状態での骨折した肋骨を例にあげてみます。

まずは、画像をご覧ください。

 

 

 

背中が丸まった状態では、

肋骨骨折部は重なった状態で固定接骨されてしまいます。

 

 

これは鎖骨など、ほかの個所でも同じような状況になります。

*今回は、肩周りの骨折を例にしていますが、下肢や腰部の骨折でも、

姿勢が悪い状態であれば、負傷前と同じ状態に戻る可能性は低くなります。

 

 

これでは背中も丸まった状態ですし肩も巻き込んだままの姿勢が

当たり前になってしまいます。

 

 

胸も大きく開けずに肺にたくさんの酸素を取り込むこともできません。

つまり体に必要な酸素をたくさん取り込むことができないわけです。

疲れやすいだけでなく病気しやすい体質になってしまいます。

 

 

ここで私は、姿勢の専門家として丸くなった背中で

姿勢指導や施術をするわけにはいきません。

 

 

鎖骨の手術後、特に入院中は徹底的に姿勢を意識し整えることを全力でおこないました。

すると、一週間ほどで姿勢も良い状態に戻ってきたのです。

 

 

その時の画像がこちらです。

 

 

 

 

ここまで姿勢が整ってくると、胸もだいぶ開けるようになります。

酸素もしっかり取り込めていることを実感できると共に、

疲れにくい体に戻ってきていると実感できるようになりました。

 

 

苦しさもなく、入院生活を送れるようになっていました。

つまり、姿勢が健康には欠かせないと改めて気づくことができたわけです。

 

 

では、わたしが術後どのような姿勢改善をしてきたのか??

これから詳しくご紹介しますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

医師も驚く超音波治療と姿勢改善の相乗効果!!

 

超音波治療に関しては、先ほどご紹介しました医師の指導のもと

レンタルした超音波機器セーフス。

こちらに関しては臨床試験でも立証済みですし、

骨折術後治癒を40%近く早めることは医師も了解済みです。

 

 

ただ・・・

 

 

わたしの骨折部の術後一ケ月後のレントゲンを見た医師は

こう驚いたように仰ったのです。

 

 

『骨折部は問題なく接骨しはじめているよ。

しかも、元の状態に近い状態で接骨しているから

後遺症も問題なさそうだ!!』

 

 

なぜなら、担当医は骨折した当初のわたしのレントゲン画像を見て、

キレイに接骨される可能性は難しく肺などに後遺症が残るかもしれないと、

わたしに直接面と向かって伝えていたからです。

 

 

超音波治療と姿勢を意識すること以外、

わたしは完治することに対しては何もおこなっていません。

 

 

痛みに耐えながら、常に姿勢を意識し続けたことが、

間違いなく良い結果に向かっていると実感していますよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

骨折後行った姿勢のセルフケアをご紹介

 

 

姿勢の専門家として骨折前からも常に意識し続けている姿勢ですが、

今回の骨折で特に意識しておこなったセルフケアをご紹介しますね。

 

 

骨折したしないに関わらず、

今後の健康のためにも是非習慣にしていただければと思います。

 

 

 

1.鏡を見て姿勢を整える

 

この言葉の通りで、ただ姿勢を意識して自分で整えるだけです。

とてもシンプルなことなのですが、個人的にはこれが一番重要だと考えていますし、

日々常に実行していますよ。

 

 

 

 

1.全身が写る鏡の前に正面に立つ。
*ガラス窓でも大丈夫です。

 

2.今の自分の姿勢を知る。
*上体が左に傾いていたり、捻れていたりしますので、チェックします。

 

3.上体の傾きや捻じれを真っすぐに戻す。

 

4.自宅でも外出中でも出来るだけおこなう。
*できるだけおこなっていくことで、

視覚から脳は正しい姿勢をインプットしていきます。

根気よく続ける必要はありますが、

いつの間にか自然と正しい姿勢を取れるようになれますよ。

 

 

 

 

 

2.胸骨持ち上げ運動

 

今回のわたしの骨折経験だけでなく、どこか痛いところがあったりすると、

うつむく姿勢になります。

精神的に不安や恐怖が強くても、同じ姿勢になってしまいます。

 

 

こうなってくると、背中も丸くなり胸も開けず深呼吸できません。

酸欠状態にもなり、悪循環ですので注意したいですね。

 

 

こちらのセルフケアで、胸を張った姿勢をつくっていきましょう。

 

 

胸骨とは、左右の肋骨をつなぐ骨です。

 

 

 

上の画像のピンク色のぺんの位置が、胸骨に当たります。

この胸骨をしっかり動かしてあげることで、

胸骨に付いている肋骨を広げることができます。

それでは、一緒におこなってみましょう。

 

 

① 胸骨の位置を意識するためにも、ペンなどを胸の中心に当てる。

*上の画像を参考に。

 

② 胸にあてたペンを斜め上方に持ち上げる。

 

 

③ この動作をゆっくりと10回繰り返す。

はじめはうまく動かせない方もいるかもしれません。

 

 

でも、続けていくうちに肋骨も広がりやすくなってきますので、

ぜひ習慣にしてみましょうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

 

今回は、わたしの骨折経験から、

少しでも早く治していく方法についてご紹介しました。

早く接骨することだけが目的であれば、

セーフスなどの超音波治療器を使用するのみでもいいでしょう。

 

ただ、健康は接骨して終わりではありません。

その後も続いていくわけです。

 

姿勢からも健康へのアプローチを始めてみてはいかがでしょうか?

何から始めていけばいいのか分からない方は、

月に一度の姿勢のワークショップに参加してみてくださいね。

 

 

“健康的に”美しい姿勢づくりワークショップ

 

 

 

投稿者

川﨑 玄輝(かわさき げんき)

 

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師