コロナウイルスでの緊急事態宣言が解除され、以前通りの生活が少しずつ送れるようになってきている一方、コロナ疲れからくる体調不良を訴える方も少なくないようです。
終息したわけではないという不安からくる精神的疲れと急激な生活習慣の変化についていけず肉体的疲れからきているようです。
そこで今回は、コロナ疲れからくる体調不良の種類と効果的解消法をご紹介します。
まずはどのような体調不良があるのかを見ていきましょう!!
コロナ疲れからくる体調不良とは?
1か月ほどの緊急事態宣言において、 行動自粛に対するストレスがとても大きいようです。
いつ終息するかわからないといった不安感やイライラという精神的疲れだけではなく、行動範囲が制限されることで運動不足となり肉体的な疲れも出やすくなります。
Yahoo!ニュースに興味深いアンケート実施の記事が載っていましたのでご紹介します。
参考: Yahoo! ニュース
https://news.yahoo.co.jp/articles/bda592ce824eafafb8f83ba1fc23966fecaf7456
OL 100人に対してのコロナウイルス での体調不良のアンケートです。
この中からどのような体調不良が現れたのか3つほどご紹介しますね。
運動不足で体が重くなった!!
緊急事態宣言でテレワークでの仕事が増えると、今まで以上に自宅にいることが多くなります。
会社までの通勤時に歩いたり階段を登ったりということが適度な運動になっていたようで、それがなくなることで運動不足となり体が重くなってしまったとアンケート調査に答えていた方もいらっしゃいました。
通勤しなくてもいいというのは楽なイメージもあるかもしれませんが、それだけ外出機会が減るということなので代謝も下がるでしょうし体への負担も大きくなるようです。
むくみが出てきた!!
アンケート調査にむくみが出てきたと答えていた方もいらっしゃいました。
やはりこれも外出機会が減るということが原因の一つと考えられます。
歩く機会が減るということは、第二の心臓と言われるふくらはぎを動かさなくなります。
ふくらはぎを動かすことでの筋血流ポンプが発揮されないので、どうしても重力の関係で下肢に血流が滞ってしまいます。
このアンケートに回答された方は、むくみが辛すぎたようでアンケートに答えながらもむくみ解消をされていたようですよ。
肩こり・目の疲れ・頭痛が現れた!!
基本的に OL の方の仕事はデスクワーク等の事務作業が多いかもしれませんが、緊急事態宣言によるテレワークが増えてさらにパソコンの画面に集中する機会が増えてしまっているようです。
中には寝ている時以外パソコンのスクリーンを見ている状態・・・と答えている方もいらっしゃいました。
パソコンでの作業は画面に集中すればするほど顔を前に出す姿勢になり肩も前に出てしまいます。
この姿勢のまま長時間いると、首や肩周りの筋肉の負担が大きくなります。
筋肉が緊張し続けるわけですから肩こりがひどくなるのも当然ですね。
また、テレワークでのパソコンの作業が増えれば増えるほど、画面を見続けるわけです。
目に対する負担もとても大きく、眼精疲労も避けられなくなります。
長時間のデスクワークからくる肩こりや目の疲れがひどくなればひどくなるほど頭皮も緊張してしまいます。
頭皮が緊張すると頭をぎゅっと圧迫することになるので頭痛も起こるというわけです。
また個人的に私の Facebook でつながっている方に 対して、このようなアンケート投稿を行いました。
https://www.facebook.com/100007476223513/posts/2624622297796952/?d=n
今回のコロナウイルスでの行動自粛生活で何か体の不調は出ましたか?
こちらの投稿のコメントにいろんな回答がありましたので、ご紹介させてください。
不安感・イライラ・うつ症状が出た!!
コロナウイルスがいつ自分のところにくるのかという不安感もあれば、緊急事態宣言での行動自粛で思うような行動ができないというイライラがある方もいました。
また、元々うつ症状の方が今回の緊急事態宣言で新たにうつ症状が出てしまったと回答された方もいらっしゃいました。
運動不足で太ってしまった!!
先ほどのYahoo!ニュースでの OL の方へのアンケートにもありましたが、どうしても自粛生活が続いたことで、体を動かす機会が減ってしまったようです。
中には食べる量も増えてしまったと私の Facebook にコメントしている方もいました。
体を動かさなければ動かさないほど代謝は下がってきます。
代謝が下がれば脂肪も燃焼できなくなりますので、どうしても体重が増えてしまいますよね。
腰痛・ヘルニア・坐骨神経痛・ぎっくり腰が出てきた!!
想定はしていましたが、こういった回答をされた方が予想以上に多かったです!!
おそらく自宅にいることが多く運動不足によって腰回りの筋肉がガチガチに固まってしまったと考えられます。
運動不足での体重増加にも関係しているのですが、 食べ過ぎてお腹が出ると、どうしても反り腰になってしまいます。
反り腰がひどくなれば、腰回りの筋肉の緊張も強くなります。
実は、反り腰になって腰への負担が強くなれば強くなるほど、ヘルニアや坐骨神経痛・ ぎっくり腰へのリスクが高まってしまうんですよ!!
もともと私は、ひどい腰痛と坐骨神経痛に悩まされていました。
ぎっくり腰も年に一度ほど毎年のように発症していたほどです。
ですが、姿勢を整えていくことで、腰痛も坐骨神経痛もぎっくり腰もなくなりましたので、後ほどその方法についてご紹介しますね。
肩こりがひどくて辛い!!
緊急事態宣言での不安感から背中が丸くなって、背中の筋肉がバキバキに固まってしまった方も少なくないようです。
背中が丸くなり猫背になると、肩が前に出てしまう巻き肩の姿勢になるので肩周りの筋肉もガチガチに固まってしまうのです。
巻き肩の状態が長時間続いていけば、それ以上肩が前に巻き込まないように肩周りの筋肉が頑張り続けます!!
そうすることで肩こりがひどくなっていくのですよ。
不眠症になってしまった!!
コロナウイルスの恐れからくる不安感や思うように行動できないというイライラ感が溜まってくることで、自律神経が乱れてしまいます。
自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があります。
交感神経とは昼間行動する時に優位になる神経で、副交感神経は夜に体をリラックスさせるために優位になる神経です。
自律神経が乱れると、 夜に体をリラックスさせるために必要な副交感神経が優位にならず交感神経の方が優位になってくるので、なかなか体は休まりません。
なので眠れなくなってしまうわけですよ。
不眠症を改善していくには、いかに体をリラックスさせて副交感神経を優位にさせていくかが、とても大切なポイントになってきます。
コロナ疲れの体調不良解消法!!
ここまでコロナ疲れからくる体調不良をご紹介してきましたが、その中で特に多かった3つの体調不良についての解消法をご紹介しますね。
腰痛・ぎっくり腰・ヘルニア・ 坐骨神経痛解消法!!
行動自粛で家にいることが多くなると、どうしても運動不足になってしまいます。
運動不足になれば代謝も落ちてしまいますので、 太りやすくなります。
体重が増えてお腹が出ると、それにつられて骨盤が前に倒れて、反り腰が増してしまいます。
反り腰が増すと、腰回りの筋肉に負担がかかり、腰痛やぎっくり腰に繋がってしまうのですよ。
ひどくなるとヘルニアや坐骨神経痛といった症状が出る可能性もありますから注意したいです!!
お腹が出て骨盤が前に倒れてしまうことが原因で起こっていますので、こちらを解消するストレッチをご紹介しますね。
【反り腰を解消する効果的なストレッチ】
1.右足を大きく前に出し左膝を床につけた状態で、上体は真っ直ぐな姿勢で準備する。
2.上体を真っ直ぐにしたまま、前に体重移動させる。
3.左側の太ももの前側から股関節が伸びているのを感じた状態で、10秒キープする。
4.反対側も同様に行う。
*画像だと分かりづらいかもしれないので動画を撮りました。
こちらもあわせてご覧ください。
コロナ疲れからくる肩こり解消法!!
不安感などで猫背で背中が丸くなって巻き肩になってしまうと先程お伝えしましたね。
巻き肩になる原因の一つとして、胸の前の筋肉である大胸筋が短縮してガチガチに固まってしまうことが挙げられます。
ガチガチに固まってしまった大胸筋をストレッチで しっかりと緩めていけば巻き肩を改善していくことができます。
そうすることで肩への負担も減りますから、肩こりも解消してくるわけです。
今回は大胸筋を緩めるためのストレッチをご紹介しますね。
【肩こりを効果的に解消する大胸筋のストレッチ!!】
1.壁を横にして、立位で準備する。
2.右肘を90度に曲げて肩の高さまで上げて、手のひらから肘を壁につける。
3.左足を一歩前に出して、右の胸を壁に近づけていく。
*画像では見やすくするように、右胸を付ける壁はありません。
4.右の胸がストレッチされているのを感じたら、そこでキープして10秒ストレッチ。
5.反対側も同様に行うこと。
*画像だと分かりづらいかもしれないので動画を撮りました。
こちらもあわせてご覧ください。
コロナ疲れからくるストレス解消法!!
コロナウイルスでの不安感やイライラが溜まることで頭痛が出てしまう方もいらっしゃいました。
また、リモートワークをされる方も増えて今まで以上にパソコンの画面を見る時間も増えてしまったようです。
パソコンの画面を見続ければ続けるほど、眼精疲労を避けることができません!
眼精疲労がひどくなれば、頭痛にもつながりますので注意したいところですね。
今回は、こういったストレスや目の疲れ・頭痛を解消するためのセルフケアをご紹介させてください。
【目の疲れ・頭痛・ ストレスを解消するセルフケア!!】
1.セルフケアのポイントを確認する。
*画像のように後頭部と首の付け根を確認します。
2.仰向けに横になる。
3.セルフケアのポイントを指先で押圧する。
4.ツーンと響くところや心地よく感じるところを重点的に行う。
*目安としては一箇所10秒ほどです。
5.反対側も同様に行う。
*画像だと分かりづらいかもしれないので動画を撮りました。
こちらもあわせてご覧ください。
以上がコロナ疲れからくる体調不良とそれを解消するためのセルフケアです。
ぜひ行ってみてくださいね。
まとめ
ここまでご紹介してきた通り、今回のコロナウイルスによって色々な体の不調が出てきています 。
もちろん、今回ご紹介したもの以外の体調不良を訴えている方もいらっしゃるかと思います。
いずれにしても、コロナウイルスに限らずですが、今後のご自身の健康のためにも免疫力をアップしていく必要性があります。
姿勢を整えることで自律神経の乱れも改善できます。
自律神経は免疫機能を司りますので、姿勢を整えていくことが免疫力アップにつながるわけです。
今回はコロナ疲れによる3つのセルフケアをご紹介しましたが、人それぞれ姿勢や体調によってセルフケアの方法も変わってきます。
ご自身の姿勢を知って、ご自身にあったセルフケアを行うことが、免疫力アップへの近道です。
毎月健康になるための姿勢のワークショップも開催しております。
姿勢から健康になっていきたいという方は、こちらをご覧くださいね。
https://jmtta.org/beautiful-posture/
川﨑 玄輝(かわさき げんき)
一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®
『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師