猫背矯正が 猫背”強制”になっていませんか?

 

 

 

 

猫背を直す方法をひと口に猫背矯正といいます。

 

 

改めて矯正という言葉の意味を検索すると

以下のような説明がみつかりました。

 

 

>欠点などを正しく改めさせること。

>まっすぐに直すこと。

>「歯列-」 「非行少年を-する」

 

 

参考:コトバンク 大辞林 第三版

https://kotobank.jp/word/%E7%9F%AF%E6%AD%A3-478439

 

 

もともと猫背を直すことと矯正とはくっついておらず、

近年になってできた造語のようですね。

 

 

近年になってできた背景には、

日本人に猫背が増えて猫背を直したいという人が増えた結果

命名されたと想像されます。

 

 

想像というのは

コトバンクで「猫背矯正」を検索したところ

以下のように表示されたしまったからです。

 

 

猫背矯正という言葉や方法ですが

ここ最近一気に広がったために

正しいものや雰囲気がいいだけ?の間違ったものとが存在する

”玉石混合”の状態ともいえます。

 

 

冒頭の「猫背”強制”」という言葉も

別に私が考えたわけではなく

インターネットで情報を集める際にサイトの一つで実際に使われていました。

 

 

正しいものと間違ったものの違いは何か?

その見分け方について以下で詳しく書きます。

 

 

 

 

 

 

 

正しい姿勢は”科学的に”見る

 

科学といってもそんなに難しいことではなく

ようは、あいまいな雰囲気よりも”客観的に”見ると ということです。

 

 

なので、具体的な身体の基準点

いわば”ランドマーク(目印)”を知って、そこで姿勢を判断するのです。

 

 

以下の図を参考にご説明しますね。

 

 

参考:【脱・猫背】正しい姿勢とは??(その1)

http://hynsekotuin-the3rd.jmtta.org/blog/1283/

 

説明文がシンプルでわかりやすかったので

ある接骨院のブログから引用させていただきました。

 

 

姿勢を見る時は、当然服も着ていますし骨が見えるわけではありませんが

(骨格)が正しい位置になければ

姿勢も正しくなれないので無視はできませんよね。

 

 

この図を参考に、肩先など実際に触らせて(触って)もらって

「ここかな?」と探り当ててみてください。

 

 

何度かやっているうちに慣れてくるものです。

 

 

Tシャツ・短パンなどの薄着で探ったり写真を撮ると

さらに見つけやすくなってきますね。

 

 

 

さらに姿勢を撮った写真の上に定規をあてて

実際に先の図のような直線を引いてみると

猫背の部分がなお分かりやすい筈です。

 

 

勿論、一般の人がいきなりこの図を見ても

すぐには理解できない場合もあるでしょう。

 

 

ですが、大事なことは、こういう事に一切触れずに

(写真で良い姿勢・悪い姿勢の例も出したりせずに)

雰囲気だけで「姿勢が良くなった」とか

表現しているサイトは要注意ということです。

(正しいサイトもないことはないんですが・・・)

 

 

 

 

 

 

 

正しい姿勢の直し方は「骨盤」も見る

 

 

次に正しい姿勢の直し方についてです。

 

 

猫背というと、多くの人が背中が丸い、肩が前に巻き込んでいる

顔(首)が前に出ている、ということでその辺りばかりを直そうとします。

 

 

ですが、人の身体というものは良くできていて

身体全体で無意識にバランスをとるようにできています。

 

 

つまり、背中が丸かったり、肩や顔が前に出ているのも

本当は身体全体のバランスを取ろうとした結果ともいえます。

 

 

具体的に言うと、腰にある骨盤という骨が傾いて歪み

結果としてその上に乗っかっている上体が猫背になっています。

 

 

例えば、骨盤のゆがみを放置したまま顔の位置を正しい位置に戻したとしても

時間が経つとまた猫背に戻ってしまいます。

 

 

中には、偏平足や外反母趾などがきっかけとなり

結果として猫背になっている人もいます。

 

 

ですが、それらの足のトラブルを自分で治すことはとても難しいので

お早めに専門の治療院へご相談ください。

 

 

 

 

 

 

 

猫背のくせはストレッチと鏡で直す

 

 

 

長年、猫背でいた人の身体にはその姿勢の癖がついています。

 

 

猫背の癖とは、簡単にいうと

筋肉が猫背姿勢の形でガチガチにこり固まっていたり

猫背の感覚に慣れているため

姿勢を良くすると違和感を覚えるというようなことです。

 

 

ガチガチに固い筋肉では伸びにくいので

背筋を伸ばしたような正しい姿勢をとれません。

 

 

まずは、毎日少しずつストレッチをして

固まっている筋肉をのばしましょう。

 

 

違和感については、時間をかけて慣れていきましょう。

 

 

その時できる範囲で、無理やりでいいので

先ほどの図のような正しい姿勢になり鏡で自分の姿をよく見るのです。

 

 

 

そうしながら・・・

「今は違和感あるけど、これが正しい姿勢なんだ」

と自分で自分の感覚に教えてあげるのです。

 

 

ちなみに、無理やりとった正しい姿勢と

ふだんの姿勢とのギャップ(違和感)が

あなたの猫背の重症度といえるかもしれません。

 

 

そのギャップをを覚えておき

日数ともに減っていくことを自覚するようにすると

手応えも感じられてきっと楽しくなってきますよ!

 

 

ストレッチ、鏡を使ったチェックは

1週間に1度まとめてやるより、毎日10秒でもいいので

マメに繰り返した方が効果があります。

 

 

 

 

 

 

よくある間違いはベルトと筋トレ

 

 

一方、よく聞く間違った方法としては

「姿勢矯正ベルト」と「筋トレ」があります。

 

 

何が間違っているかについて、

ベルトの体験レポートをご紹介しますね。

 

 

参考:ダイ〇ーの美姿勢サポーターを猫背の専門家が使ってみた!

https://jmtta.org/blog/6439/

 

これは私と同じ「美しい姿勢スペシャリスト」メンバーの

川﨑玄輝 認定講師がご自分の体験をご紹介してくれたものです。

 

 

結論からいうと、着けた直後は良かったそうですが

時間が経つにつれて手が痺れたり、背中や首に痛みを感じて

ベルトを外してしまったそうです。

 

 

「継続しての使用は無理・・・」

という感想に。

 骨盤や首にも関与していない点も不十分かと思われます。

 

 

もう一つの筋トレですが、科学的に加えて

感覚的にも正しい姿勢を理解しないまま(猫背のまま)頑張ると

猫背の上に筋肉がのってしまい

かえって猫背が悪化してしまうリスクが少なくありません。

 

 

つまり、ベルトの力で”強制”的に身体を伸ばすことには無理があり

やみくもな筋トレは猫背でいる事を”強制”してしまうので、

猫背”強制”ということになってしまうのです。

 

 

 

 

 

 

 まとめ

 

今は猫背に関する情報があふれかえっていますが

その中には正しいもの、間違ったもの、両方あります。

 

 

猫背を直す際には

雰囲気でなんとなくやってもなかなか効果は出にくいので

ちゃんと根拠のあるサイトを参考にしてください。

 

 

もっとお知りになりたい方は過去のブログをご覧になるか

「読むだけで姿勢がよくなる100日メール講座」にご登録ください。

https://jmtta.org/mail-course/

 

 

猫背の直し方について

さらにご興味をお持ちの(東京・神奈川近郊の)方は

私たちが開催している「正しい姿勢ワークショップ」へご参加ください!!

 

 

・正しい姿勢とはどういうものか

・どうすれば正しい姿勢をつくれるのか

楽しく具体的にワークを行っていきます。

https://jmtta.org/beautiful-posture/

 

 

 

 

投稿者

四方田 春義(よもだ はるよし)

 

一般社団法人日本施術マイスター養成協会認定猫背矯正マイスター®

『美しい姿勢スペシャリスト』認定講座講師ディレクター